ロシア・ワールドカップでフランスを優勝に導いた右サイドバック、バンジャマン・パヴァールは一躍評価を高め、バイエルンなどビッグクラブへのステップアップがうわさされていた。だが、今シーズンはシュトゥットガルトに残留する可能性が高いようだ。
地元メディア『stuttgarter-nachrichten』は「パヴァールがシュトゥットガルトにとどまることは明らか」という論調で、次のように伝えている。
「シュトゥットガルトのタイフン・コルクト監督はプレシーズンの間、疲労を考慮してパヴァールを温存させていた。本人はプレーしたいと思っており、今後はシュトゥットガルトで通常通り出場するだろう。マインツとのブンデスリーガ開幕戦では、スタメンとして起用されることが期待される」
同選手にはバイエルンが関心を寄せているとも報じられていたが、記事では「世界王者となったこのフランス代表DFには、バイエルンが関心を寄せていた。少なくともまだ1シーズンはシュトゥットガルトに残留することになるだろう」と紹介している。
パヴァールは2021年までシュトゥットガルトと契約を結んでおり、契約解除金は3500万ユーロ（約45億円）に設定されているという。今夏移籍の可能性はほぼ消滅している状況だが、記事によるとバイエルンは来夏の獲得に向けてパヴァールに引き続き照準を定めているようだ。
また、パヴァールは特殊な契約条項をシュトゥットガルトと結んでおり、2018－19シーズンにシュトゥットガルトが来季のUEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得した場合、契約解除金が再設定される見込みとのこと。
フランス代表としてW杯をその手に掲げたパヴァール。今夏のシュトゥットガルト残留が濃厚となった一方で、2019年夏にバイエルンへ引き抜かれる可能性もあるという。果たして、シュトゥットガルトは今季、上位フィニッシュができるのか。また、他のクラブがパヴァール獲得に向けて横槍を入れてくるのか、引き続きその動向が注目されるところだ。
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