現地時間25日、ロシア・ワールドカップのグループB第3節が行われ、ポルトガルvsイランは1-1のドローに終わった。だが、この試合でVAR(ビデオアシスタントレフェリー)チェックによる中断が何度となく起こったことに、往年の名FWアラン・シアラー氏が一石を投じている。
シアラー氏は自身のSNSで「なんて茶番だ!」とVARについて言及。
「これまで今大会から採用されたVARについて、トラブルのもとになるのではと懸念していた。それがまさに現実のものとなったね。VARはまさしく試合をぶち壊すものだ」
このメッセージを受けて、元ノルウェー代表のヨン・アルネ・リーセ氏は「VARはあくまで判断材料であって、最終的にジャッジするのは主審だ。これはレフェリーを補助するものであって、機能しているのでは?」とシアラー氏にリプライ。シアラー氏は「確かにそうなんだよ。だけど、それでも正しい使われ方がされていると思えない。本当にレフェリーの助けになっているのかね?」と返信し、VARに否定的な見解を示した。
ポルトガルvsイランの一戦では、VARチェックのため何度となく試合がストップ。ポルトガルの1点リードで迎えた51分には、VAR確認ののち、ポルトガルにPKが与えられた。だが、クリスティアーノ・ロナウドはこのチャンスを生かせず、イランGKにセーブされてしまった。
その後、後半アディショナルタイムには、ポルトガルが自陣エリア内でハンドの反則をしたとして、VARチェックのうえでイランにPKが与えられた。イランはこの決定機をものにして、土壇場で1-1の同点に追いついている。そのほか、この試合では多くの局面で、両チームの選手、監督がVARチェックを主審に促すシーンが散見された。
ポルトガル代表MFジョアン・マリオは試合後、VARの介入について「VARによって何度となく試合が中断した。ベストを尽くし、勝ち上がりが決まったことは重要だが……」と不満を口にしている。
グループBは結果的に首位スペイン、2位ポルトガルで、勝ち点5で並んだ両チームの勝ち抜けが決まった。その一方で重要な局面でVARへの依存度が高まるあまり、試合の流れが度々断絶されるという弊害も浮き彫りになりつつあるようだ。

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