ラ・ロハ(スペイン代表の愛称)は現在、過渡期にある。ロシア・ワールドカップを終えてアンドレス・イニエスタ、ジェラール・ピケといった、代表で獲得可能なタイトルをすべて手にしたレジェンドたちがチームを離れる決断を下した。
9、10月に行われたUEFAネーションズリーグの2試合では、マルコ・アセンシオ、ロドリ、ダニ・セバージョスといった若きタレントたちが招集された一方で、注目を集めているのがセルヒオ・ラモスの“相棒探し”である。経験が武器となるポジションにおいて、まさにピークの年齢に差し掛かっている選手たちが一つの椅子を巡って争っている真っ最中だ。
そんな中、新たに激しい戦いへと身を投じたのはアスレティック・ビルバオ所属のイニゴ・マルティネス。数少ない左利きのセンターバックであるマルティネスが『Goal』だけに“ラ・ロハ”への思いを語ってくれた。
■6番を継ぎ「今度は僕たちの番」
Getty――あなたは9月の試合では、イニエスタが着けていた“6番”を受け継ぎました。重みは感じていますか?
もちろん! 彼は長年代表にいたんだ。とてもハイレベルな選手だということを示し、限られた人にしかできないことを成し遂げた。6番を着けるかどうか選択できたんだけど、この数字が好きだから決断した。重みのある番号だということは知っているよ。だってこれからもアンドレスは僕たちの記憶に残り続ける選手なんだからね。でも僕はこの番号を付けたいと思ったんだ。
――2013年に初招集されましたが、ここまでのキャップ数は「4」。ピケの影に長いこといましたね。
ジェラールはいつだって代表チームにすべてを捧げてきた。失敗することなく、常に準備ができていたよ。知っての通りさ、ピケはピケなんだ。代表でもとても高いレベルでプレーし続けてきた。代表引退を決めたけど、今も素晴らしい選手のままだ。そして今度は僕たちの番だよ。チームはこれまでもそうやってきたのさ。
――新たなセンターバック、そしてライバルたちには、ナチョ・フェルナンデス、ラウール・アルビオル、ジエゴ・ジョレンテ、マリオ・エルモソの名前が挙がっています。彼らは一言でいうと、どんな選手たちでしょうか?
彼らはみんなリーダーだよ。最終ラインから指揮を執るべき立場で、実際にそれができる選手たちさ。たとえば、ラモスは生まれながらのリーダーだ。誰しもが持っているものではないけど、彼らはみんなリーダーシップを兼ね備えたディフェンダーなんだ。
Getty Images――ラモスはリーダーだと言いましたが、代表チームでもボスと言える存在なんでしょうか?
そう思うよ。ここでは彼がリーダーで、彼のチームだね。彼には類まれなパーソナリティがある。今に限らず、ずっと前からとてもうまくやっているよ。ここ数年は、キャプテンマークの有無にかかわらず、ドレッシングルームでもいつでもリーダーだよ。
――ラモスの隣に空いた椅子を多くの選手が狙っています。ピケが去った今、ついにあなたの出番が来たと思いますか?
そうだね、僕にチャンスが回ってきたという自覚はあるし、これを逃すつもりはないよ。本当に待ちわびていたし、自分のベストを尽くすつもりだ。ボスが僕を信頼してくれるかどうかは見てみよう。うまくやるために強い気持ちを持ってここにいる。また呼ばれるにふさわしいだけのものを見せていきたい。呼ばれたからには何よりもチームがうまくいくように頑張るよ。
■新監督L・エンリケは…
――ロシア・ワールドカップ直前の解任についてはどう感じましたか?
僕だけじゃなくて多くの人にとって、思いもよらないことだったよ。大騒動だった。何度かジュレンとトレーニングをして少しずつ彼のアイデアやスタイルに慣れてきて…そんなとき、ほんのあと数日でワールドカップだってときに解任された。選手にとっては簡単なことじゃなかっただろうね。
ジュレンは長い時間選手たちととてもいいトレーニングを積んできたんだ。あんな形での開幕だったわけだし、望もうが望むまいが影響はあったよ。いくら順応しようとしたって、なんらかの影響はあるよ。あの出来事で僕が体験したのはそういうことだ。
Getty――新監督のルイス・エンリケとはどうですか? 新たな多くのルールがあると思いますが、大変ですか?
彼は良い指揮官で、代表チームに合っていると思う。スタイルが似ているんだ。ボールを失ったらすぐ相手にプレスに行くことを好んでいる。代表の仕事によく合ってるよ。最初のトレーニングからとても良かった。今は彼のアイデアやスタイルに慣れようとしてるところさ。チームがそれらをモノにするのにそう時間はかからないと思うよ。
■ビルバオでの戦いへ「僕の年になる」
I・マルティネスは2018年1月に、下部組織から過ごしたレアル・ソシエダを離れ、アスレティック・ビルバオへ移籍。両クラブは友好的なライバル関係にあったが、さすがにこの“禁断の移籍”には大きな反発があった。
期待を持って新天地へと迎え入れられたが、結局昨シーズンは本領発揮とはいかず。当然、今季に懸ける意気込みを強いという。
Getty Images / Goal――今シーズンはあなたにとっても新たなものになりますよね。代表に再び呼ばれ、クラブでも新指揮官がやってきて、そして父にもなりました…
そうだね! 今年は僕の年になると思っているんだ。すべての面でね。娘が生まれて、スペインでも幸運に恵まれた。すべてをアスレティックに捧げるつもりだよ。エキサイティングな年になると思うし、多くのことを成し遂げたいと思っているんだ。本当に僕の年にできるって思っているんだよ、そうしたいんだ。
――10段階で評価するとしたら、あなたにとっての昨季は何点でしたか?
去年は複雑な、難しい1年だった。スタートが悪かったね。プレシーズンでケガをしてしまい、レアル・ソシエダのツアーに帯同できなかったんだ。そこでうわさが立ったりもしたね。でも何もなかったよ。僕はソシエダでシーズンをスタートしたけど、うまくいかなかった。かつての僕ではなかったんだ。やりたいようなトレーニングができなくて、輝けない。そのとき、僕の人生には大きな変化が必要となったんだ。
アスレティックは僕にとって何でもできるような場所だったから、ためらいはなかったよ。環境を変えることが必要だと感じたんだ。そしてどうなったかは見ての通りさ。でも僕はいつもこういう考えなんだ。もちろんリスクも覚悟していたよ。次の段階に向けての熱意を持って移籍したんだ。
――すでにアスレティック、そしてビルバオの町に来て半年以上が経ちましたがいかがですか?
これからのシーズンが楽しみだね。去年は簡単じゃなかったよ。途中加入だったからね、フルシーズンいる選手のようにはいかない。でも、今は新たなシーズンを迎えて、新しいコーチと熱意ある人たちと一緒に始めるんだ。良い感じだよ。新監督のエドゥアルド・ベリッソは僕たちが最大の力を発揮できるようにしてくれている。これまでとは違うゲームスタイルで僕たちは気に入っているし、快適さ。結果も伴っているよ。最終的にエキサイティングな一年になるはずだ。僕たちは練習に打ち込んで、結果を出していくだけだよ。
――ジョス・ウルティア会長がソシエダのワン・クラブ・マンとして引退したシャビ・プリエトに賛辞を送りましたが、ふさわしいことだと思いますか?
もちろんだよ(笑)。シャビとはとても仲が良いんだ。彼は偉大なプロフェッショナルで、いつだって僕を助けてくれたよ。今も彼とは連絡を取り合っているよ。シャビがソシエダに何をもたらしてきたか、僕たち誰もが知っていることだ。皆がすべきことばかりだよ。もし彼に敬意を払うのなら、僕は彼を称賛するね。
インタビュー・文=アルベルト・ピニェイロ/Alberto Pinero
構成=Goal編集部
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