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EL剥奪危機のミランCEO、CAS裁判終え「できる限りを尽くした。自信はある」

19日、スイス・ローザンヌのスポーツ仲裁裁判所(CAS)において、ミランのファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反を巡る裁判が行われた。ミランのマルコ・ファッソーネCEOは終了後、イタリア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、コメントを残した。

ミランは昨夏、2億ユーロ(約260億円)以上にも及ぶ大型補強を敢行。しかし、FFP抵触を指摘され、欧州サッカー連盟(UEFA)により、今後1年間UEFA主催大会へ出場停止処分を科された。ミランは処分を不服とし、CASに申し立てを行っており、19日に口頭弁論が行われた。

裁判には、ファッソーネCEOやクラブの弁護士2名、さらに財務部門の責任者らのほか、中国資本からクラブを引き継いだエリオット・ファンドからもフランク・トゥイル氏ら代表者が出席した。新オーナーらは少なくとも2年間にわたるミランの再建プランを提示している。

ファッソーネCEOは裁判官の前で1時間半にわたり熱弁。同様のケースにおいて、インテルやマンチェスター・シティ、パリ・サンジェルマンが厳しい処分を免れていることを指摘し、不公平であることを訴えた。また問題となった負債が第三者に対するものではなく、現在、筆頭株主となったエリオット・ファンドに対するものである点を強調し、理解を求めた。

ミランのCEOは10時間近くに及んだ口頭弁論の終了後、あらゆる手を尽くし、クラブ側の主張を訴えたことをインタビューで明かした。

「十分な時間が与えられており、裁判官らは注意深く耳を傾けていた。すべての側面から細かい点まで議論されており、判決を下すのに十分な材料は揃っているはずだ。自信はある。我々もできる限りを尽くしたが、さらにフランク・トゥイル氏の存在が、確実に我々の主張の後押しとなったと思う」

なお判決は20日にも下されることになるが、もしミランの主張が認められた場合、すでに出場権を得ていた来シーズンのヨーロッパリーグへの参戦が可能となる。一方、UEFAの決断が尊重されれば、来シーズン、UEFA主催大会へ出場することができない。

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