2試合連続“仕上げ”のFC東京リンス「ゴールを決めるために来た」…満員の観客に感謝

新加入のFWリンスは、すでにFC東京に馴染んだようだ。

約4万5000人が入場した味の素スタジアムで行われた、2位・FC東京とヴィッセル神戸の一戦は、1-0でFC東京に軍配が上がった。決勝点は90分、FWディエゴ・オリヴェイラがドリブルで相手を引き寄せてからパス。最後はリンスが右足を振り抜き、見事に“仕上げ”を成し遂げた。

リンスは前節・鹿島アントラーズ戦に続き、2試合連続の決勝弾。「もちろん、とてもうれしいです。私もゴールを決めるため、FC東京に来ました」と、ヴァンフォーレ甲府から今夏加入したブラジル国籍のストライカーは、喜びを表した。

リンスは60分、FW富樫敬真との交代でピッチに送り出された。

「（長谷川健太監督からは）具体的な指示はなかったのですが、気持ちを高ぶらせるような言葉をいただきました。『前線で自分のできることを頑張ってこい』というようなことを言われました」

満員のホームスタジアムで劇的な決勝ゴール。その時の気持ちは、どのようなものだったのか。リンスは「（神戸戦は）素晴らしいスタジアム、素晴らしい環境でした。サポーターの応援があったから、私たちは最後まで諦めずに頑張れたと思っています」と振り返り、サポーターに感謝を述べた。

加入後、4試合全てに途中出場して2得点。リンスはチームに馴染めていると話す。

「非常に気持ちよく、気持ちを入れてプレーできる。それはチームメイトやチーム関係者全てのおかげだと思っています。自分をそうした気持ちにするのは、みんなのおかげですし、その気持ちでチームに貢献できているということは、チームに馴染んでいるということだと思います」

首位・サンフレッチェ広島との勝ち点差を5に縮めたFC東京は次節、長谷川監督やリンスにとって古巣となる、ガンバ大阪と対戦する。