2018-05-13-fctokyo-sapporo(C)J.LEAGUE

2位・FC東京と3位・札幌の上位対決。チームのスタイルをぶつけろ【プレビュー/J1第14節】

明治安田生命J 1リーグ戦第14節、味の素スタジアムでの一戦は2位と3位の上位対戦となった。FC東京と北海道コンサドーレ札幌。両者の勝ち点差は「1」で、勝敗により順位が変化する。中断期間まで残り2節。できるだけ良い状態で中断期間を迎えるためにも、首位・サンフレッチェ広島を追走するためにも好調な「敵」を倒すしかない。

■連戦で積み上げた勝ち点を無駄にはしない

FC東京は9日のJリーグYBCルヴァンカップ第5節で新潟に3-2で敗れ、グループステージ敗退が決定した。タイトルへの挑戦権を失ったことは痛恨の極みだが、こうなった以上、まずは目の前のリーグ戦へ焦点を絞るのみだ。ルヴァンカップ新潟戦は、6日に行われたJ1第13節・川崎フロンターレ戦から先発メンバーを10人代えて臨んだ。連戦が続いてきたなかで主力メンバーに時間が与えられたことをポジティブに捉えたい。

川崎F戦では試合序盤、「奪った後になかなかつなげない展開」(長谷川健太監督)が続く中で、14分に太田宏介のFKから橋本拳人が先制、均衡を破った。後半に入り川崎Fは中村憲剛、小林悠を投入して流れを引き寄せたが、68分にFC東京は再び太田のFKから森重真人が追加点。そのまま「多摩川クラシコ」を制している。

FC東京はこれで第9節以降5戦負けなし、2位の座を守っている。

好調の要因として、特に攻撃面では永井謙佑の速さと走力が欠かせない。永井が走ることで相棒であるディエゴ・オリヴェイラの決定力をチーム全員で生かすこともできている。川崎F戦では長谷川監督に「灰になるまで走れ」と言われて走り続けた永井だが、「アバウトでいいから、苦しかったら(ボールを)出してくれて言っている。後ろも信頼して出してくれているので、あとは自分が頑張るだけ」と、まだまだ走り続けるつもりだ。

今季の札幌は切り替えが速く、前から激しいプレスを掛けてくるスタイル。そのプレスをかいくぐるために、今節も永井の”走り”は重要なポイントになるだろう。

■ミシャ流サッカーの浸透。躍動する選手たち

北海道コンサドーレ札幌は、9日のルヴァンカップ第5節でヴァンフォーレ甲府に0-3で敗れ、グループステージ敗退が決定した。札幌はこの甲府戦で明治安田生命J1リーグ第13節・ガンバ大阪戦(2-0)から先発メンバー全員を入れ替えており、状況はFC東京と似通っている。

昨季、J1に5年ぶり5度目(旧JFLからJ含む)の昇格を決めた札幌だが、昇格1年目は11位でフィニッシュ。2年目となる今季はそれ以上の成績を目標に、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督を招へいした。

基本布陣の「3‐4‐2‐1」から攻撃時には「4-1-5」、守備時には「5-4-1」に変化するミシャ流の「可変システム」は浸透に時間がかかるかと思われたが、ここまでのチームを見る限り、選手たちはそのサッカーをしっかり咀嚼し、ピッチで表現している。

攻撃時3バックの両サイドが攻め上がる形はミシャ流の十八番。今季の札幌では右を進藤亮佑、左を福森晃斗が担い、進藤は3得点、福森は1得点を決めている。また、ミシャサッカーで一番位置取りが難しいとされ運動量が必要なウィングバックでは、下部組織出身の18歳菅大輝が奮闘。プロ契約2年目ながら今季リーグ戦全試合に先発出場し、攻守に奮闘中だ。また、浦和から期限付き移籍で加入した右の駒井善成は4アシストを記録。前節・G大阪戦でのチーム2点目、都倉賢の華麗なオーバーヘッドゴールを演出したのも駒井だった。

そして、欠かせないのが、決めるべき時に決めるストライカーの存在だ。

都倉は今季ここまで5得点を決め、第6節・名古屋グランパス戦(3-0)での高難度なオーバーヘッドゴールは4月のJ1べストゴールに選出されている。

J1リーグ戦での対戦成績はFC東京の10勝1分5敗。しかし、昨季対戦ではホーム、アウェイ2試合とも札幌が制している。

昨季、FC東京は13位、札幌は11位だった。躍進を狙って新監督を招へいした両者。ある意味、一からのスタートとなったシーズンではあるが、戦い方や選手個々のスキル、そしてモチベーションは良い方向に変化している。手ごたえをつかみつつある今、己のサッカーに不安はない。チーム全員で真っ向からぶつかるのみだ。

■J1第14節 試合日程


5/12(土)
14:00 清水エスパルス vs 湘南ベルマーレ(アイスタ)
14:00 ジュビロ磐田 vs ヴィッセル神戸(ヤマハ)
14:00 V・ファーレン長崎 vs 名古屋グランパス(トラスタ)
15:00 柏レイソル vs 川崎フロンターレ(三協F柏)
16:00 ベガルタ仙台 vs サンフレッチェ広島(ユアスタ)
19:00 横浜F・マリノス vs ガンバ大阪(日産ス)

5/13(日)
14:00 浦和レッズ vs サガン鳥栖(埼玉)
16:00 FC東京 vs 北海道コンサドーレ札幌(味スタ)

※セレッソ大阪 vs 鹿島アントラーズ(ヤンマー)は7/25(水)19:00開催。

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