元日本代表指揮官のアルベルト・ザッケローニ氏が、26日付のイタリア紙『コリエレ・ディ・ボローニャ』のインタビューに応じ、日本での経験について言及した。
2014年まで日本代表を率いていたザッケローニ氏は昨年11月、アラブ首長国連邦(UAE)代表監督に就任。2019年に行われる自国開催のアジアカップ、そして2022年のカタール・ワールドカップ出場を目指し、ロシア行きの切符を逃がしたUAEの立て直しを図る。
中東を新天地に選んだ64歳のザッケローニ氏は、過去に1990年から3年間にわたり、“マンジャ・アッレナトーリ(監督食らい)”との異名を持つマウリツィオ・ザンパリーニ会長の下で、ヴェネツィアを指揮した経験を持つ。当時と比較すれば、UAEでのプレッシャーは大きくないのではないかと問われると、元日本代表指揮官は、「世界中どこも同じだよ」と否定。しかし経験上、最も大きなプレッシャーが受けた場所として、日本を挙げた。
「中国よりもUAEよりも日本の方がプレッシャーは大きかったのは本当だ。日本代表は非常に人気があり、1億2000万人のファンが見守っている。国内だけではなく、世界中にいる。私が別の国に行くと、例えばニューヨークでも現地在住の日本人や、旅行中の日本人が私に気づき、今でもサインを求められる」
日本代表に大きな関心が寄せられる日本では、プレッシャーもひときわ大きかったようだが、代表指揮官を退任し、4年の月日がたった現在も自身の存在が忘れ去られていないことに驚いているようだ。
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