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食事会でも意見交換…槙野智章「ミーティングは選手側からの提案が多い」

日本代表10日、パラグアイとの親善試合を前にトレーニングを行った。終了後、槙野智章がインタビューに応じた。

ロシア・ワールドカップ初戦まで10日を切る中、11日にパラグアイとの最後の親善試合に臨む日本代表。槙野は「メンタル的な部分と体の疲れをしっかりと癒やす、あとは自分たちが前に進んでいくためにどういう話し合いをしたらいいのか、どういうことを話したらいいのかというところもリカバリーにつながっていますので。心と体もそうなんですけど、頭もリカバリーしていかなければいけないと思っています」と話した。

9日の午後はオフとなり、本田圭佑や岡崎慎司、原口元気、遠藤航らとともに日本料理店に出かけたという槙野。「お寿司とカツ丼と、鶏の照り焼き。ガッツリ和食」を堪能したと明かした。

西野ジャパン発足後、ガーナ、スイスと続けて0-2の敗戦となったが、槙野は「我慢の時間」としつつ、いい時間と捉えているようだ。

「結局、サッカーから離れてもその話になっちゃう。結局はチームが良くなるためにどうしたらいいか、試合に出ているメンバー、出ていないメンバーがいますけど、外から見た感じと中から見た感じを話せたという意味では非常にいい時間になりました」

「確かに結果がついてきていないのは、国民の皆さんもそうだし、いろいろな方に対してもすごくネガティブな空気になると思う。でも、いま自分たちができていないことはハッキリと出たり、自分たちがこうしていかなければいけないという団結心がより強く結ばれるという意味では大事な要素だと思うし、大事な時間だと捉えています。もちろん結果がすべてですけど、自分たちが本大会に一番いい状態で入るために、今は我慢の時間帯でもあり、結果を出すためには非常にいい時間なのかなとは捉えています」

そして、「1つひとつ進んでいる感覚はある」とし、西野朗監督体制で積み上げてきたものは変わることはないと強調した。

「もちろん攻撃のところは前の選手の話し合いの中で僕たちが求めることもあるとは思うんですが、守備に関して言えば、ガーナ戦から始まってこっちのキャンプに入ってトレーニングを積み重ねた中では、いい守備からいい攻撃はかなり生まれているんじゃないかなと思っています。もちろん後ろの4枚の選手、ガーナ戦は3枚でやりましたけれども、流れの中だったりチーム全体の守備に関しては日に日にコンビネーションがよくなって、かなり高まっていて、1つひとつ進んでいるという感覚はあります。あとはセットプレーのところだったり、失点している時間帯ですね。そこはチームとしても個人としても危険なアンテナを張ってやらなければいけないところだと思っています」

「変わることはないと思うし、この2試合の敗戦で大きく崩れるようだったら、これまで積み上げてきたものの意味がない。ハリル(前監督)のサッカーもあったし、西野さんになって新たに積み重なっているものもある。そういう意味ではみんなで積み上げてきた集大成をコロンビア戦に出さなければならないと思っています」

西野監督体制になってからは3バックと4バックの併用を目指し、ガーナ戦では3バック、スイス戦では4バックを採用した。槙野は手応えを感じつつ、前線からプレスに行くタイミングは全員の課題として話し合っていると明かした。

「もちろん戦術的にいい守備ができている部分もあると思いますけど、やっぱり最後のところは個だと思います。前の選手たちが剥がされている中でも最後にゴール前で体を張るのは僕たちの仕事だと思っていますので、そういう我慢強さだったり、忍耐強さは今後つけていかなければいけない。チームが苦しいときに助けるのは後ろの選手たちなので、いいバランスでできればと思っていますけど。

「(プレスのタイミングは)4、5人だけの課題じゃないと思います。そのための話し合いを日本食レストランへ行ったり、今日の昼食とか、今日のリカバリーとかで。ことあるごとにいろいろなメンバーで前の選手、後ろの選手の意見交換だったり、西野監督やコーチ陣を含めて話し合いができています。それが1つひとつ試合を重ねる、1つひとつの練習でもっと良くなると思っています」

■「課題が出るのはいいこと」

この日の昼にも1時間程度全体でミーティングを行ったと明かした槙野。選手からは様々な意見が出ているが、「同じプランを描くことが大事」と強調した。

「スイス戦を振り返る中で監督からの意見、実際にプレーした選手の意見を、映像を止めながら。非常にいい時間、いいディスカッションがありました」

「もちろんいろいろな意見があります。ディフェンス陣から見た攻撃の選手への要求だったり、前の選手から見た後ろの選手への要求もあります。それをしっかりと並べて、同じプランを描くことが大事だと思っています」

「攻撃陣の選手からも後方の選手からも、どの時間に行くのか行かないのか意見があった。単体で行かずにみんなでまとまりを持ってやることが重要だなと。それが実際にできているシーンではボールを奪ってシュートまで行けていることもあったし、逆に大迫(勇也)選手が一人で追って体力を奪われて押し込まれているシーンもあった。そういう意味では意思疎通をしっかりと図ることと、どこのラインからスタートするのかという部分では、今日はいい話し合いができたと思っています。そのスイッチ役じゃないですけど、後ろの選手の声はかなり生命線になるとは思っています」

また、西野監督はミーティングでフィードバックを要求しているとし、選手側からの提案が多いと明かした槙野。時間が少ない中、あらゆる場面でコミュニケーションをとれていると話している。

「時間は限られているものの、最終的には納得はしている部分としていない部分がそれぞれあると思うんですけど、攻撃陣の選手と後ろの選手の意見交換がある程度まとまりつつあるときはある程度の時間で打ち切ってます。まとまっていないときは、こうやってグラウンドに来てからだったり、違う場所、違う環境でボードを使ったり、食事会場でコップを使ったり。そういう話し合いはできていますので、ミーティングだけでは解決できていないかなとは思います」

「(持ち越して解決したものはある?)やっぱりチームとして課題が出ることは、何度も言いますけど、いいことなんですよね。1つひとつみんなで話し合って決まりごとを話し合っていったり、いいラインを引けているのはすごくいいことだと思います。グラウンドで話したのは、守備のスタート時の立ち位置をはっきりさせたところはあると思います。コロンビアを想定したところでは、前回大会を経験している選手からのフィードバックで、だいたいこのあたりから行きたいねという話だったり、最終ラインから前線の選手までこれくらいの幅で収まりたいという確認。ボードでやるのは難しいので、ピッチに立ってそういうさじ加減の確認はできたかなと思います」

19日のW杯初戦・コロンビア戦までは10日を切ったが、「それぞれの考えがあるので、みんなが同じイメージを持つことが大事かなと思います」とし、まだ具体的な練習はしていないと話した。

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