今夏フランクフルト指揮官に就任したアディ・ヒュッター監督は、元日本代表MF長谷部誠を評価していないのだろうか。地元メディア『ヘッセンシャウ』が前節で同選手をメンバーから外す判断に首を傾げている。
新シーズンの長谷部はバイエルン・ミュンヘンとのスーパーカップ決勝(0-5)、DFBポカール1回戦のウルム戦(1-2)にフル出場を果たすと、ブンデスリーガ開幕節のフライブルク戦(2-0)は体調不良のため欠場。1日に行われた第2節ブレーメン戦(1-2)ではスタメン復帰が予想されるも、招集メンバーにすら含まれなかった。
『ヘッセンシャウ』の記者はこの判断の理解に苦しんでいる模様。長谷部について「ここ数年間、非常に重要なプレーヤーで、ニコ・コバチ(前監督)の下では常にリベロやボランチを行き来していた。フィットネス状態が良ければ、常にプレーしていた」と指摘した上で、次のように続けた。
「だが、ヒュッター監督の下では状況が違うようだ。病気でフライブルク戦を欠場したハセベは、ブレーメン戦でパフォーマンスを理由にメンバーに入らなかった。DFにてマルコ・ルス、エヴァン・エヌディッカ、MFにてルーカス・トッロ、ジェルソン・フェルナンデス、ジョナサン・デ・グズマンらが優先されている。サッカーをプレーするにあたって34歳の彼はまだフランクフルトのベストに入るだけに、不思議にさえ思える決断である」
フランクフルトは今夏、GKルーカス・フラデツキ(→レヴァークーゼン)やFWマリウス・ヴォルフ(→ボルシア・ドルトムント)、MFオマール・マスカレル(→シャルケ)やケヴィン=プリンス・ボアテング(→サッスオーロ)といった主力選手を複数失っている。そんな中、長年同クラブで中心選手の1人を務めてきた長谷部の起用を見送る判断に周りは違和感を覚えているようだ。
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