“鉄壁”の守備を誇るモロッコとイラン。カギを握るは個性的なアタッカー陣【グループB第1節プレビュー】

W杯予選で固い守備をみせたモロッコとイラン。両国の個性的なアタッカー陣は、鉄壁を崩せるだろうか。

グループBは“ニ強ニ弱”と言われることが多いかもしれないが、何が起こるかわからないのがフットボールだ。

15日、グループBではモロッコとイランが対戦する。スペイン、ポルトガルという優勝候補が同居する中、両チームともグループ突破のためには絶対に勝ち点3が欲しい一戦だ。

両国ともに、持ち味は堅い守備だ。モロッコは、アフリカ最終予選唯一6試合すべてでクリーンシートを達成。ユヴェントスでプレーする主将メフディ・ベナティアを筆頭に、対人に強いディフェンスラインが強固な守備をみせる。

一方のイランは、アジア最終予選18試合を12勝6分と無敗で突破。そのうち14試合で無失点だ。相手ボールになった瞬間にブロックを形成し、韓国代表FWソン・フンミンらを完封。組織的な守備は、4年前のブラジル大会でも、準優勝したアルゼンチンを最後まで苦しめた。

攻撃陣に目を向けると、モロッコは個性的な選手が揃う。アヤックスMFハキム・ツィエクや、長友佑都のチームメイトであるガラタサライMFユネス・ベルアンダらのトリッキーなプレーを武器に、相手へ襲いかかる。

イランの攻撃はカウンターがメイン。“イランのメッシ”とも称されるFWサルダル・アズムン、21ゴールを挙げたオランダリーグ得点王のアリレザ・ジャハンバクシュらによる速攻は強力だ。

この両者の対戦では、堅い守備をアタッカー陣がどう崩すかがカギとなるだろう。20年ぶりに出場を果たしたモロッコ、初のグループステージ突破を目指すイラン、初戦で白星を挙げるのはどちらだろうか。