ハンブルガーSVの日本代表DF酒井高徳が、地元メディア『ハンブルガー・モルゲンポスト』でインタビューに応じている。現在、ブンデスリーガで降格圏に沈んでいるハンブルガーSVは28日、ヴォルフスブルクとのアウェー戦に挑む。この一戦は酒井にとってシュトゥットガルト、ハンブルガーSVの両チームで指導を受けたブルーノ・ラッバディア(現ヴォルフスブルク指揮官)と、対戦相手として対峙することになる。
酒井は同メディアのインタビューで次のように述べた。
「2015年にシュトゥットガルトからハンブルガーSVに移籍した理由として、ラッバディア監督から声をかけてもらったことが大きかった。彼から電話を受け『もう一度一緒ににやりたい』と言ってくれた。ラッバディア監督がいなかったら、自分が今HSVにいなかったことは間違いない」
かつてハンブルガーSVを率いたラッバディア監督は2016年、解任の憂き目に遭った。その後同氏は今年2月にヴォルフスブルクの指揮官に就任したものの、リーグ戦8試合を消化し、わずか1勝に留まっている。そのヴォルフスブルクに対して酒井は「ヴォルフスブルクは優れたプレーヤーが多いし、気は抜けない。僕らはチームとしてしっかりプレーすることが重要で、ヴォルフスブルクからなんとか勝ち点3をもぎ取りたい」と語った。
酒井は「(4月7日の)シャルケ戦で勝利してから、HSVの雰囲気は良くなったと思う。ファンは僕たちを信じて応援してくれているし、期待に応えるためにすべてを捧げる。降格圏から脱するために恐れることは何もない」と続け、逆転での1部残留へ意気込んでいる。
現在勝ち点25で17位のハンブルガーSVは、ヴォルフスブルク戦後にはフランクフルト、ボルシアMGとの対戦が控えている。リーグ戦残り3試合で1部残留を決めることができるのか。残り3試合はいずれも勝ち点の取りこぼしが許されない状況となるが、ハンブルガーSVはブンデスリーガの歴史において、2部降格経験がない唯一のチームだけに、その動向は注目の的となっている。
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