Jose Mourinho Ole Gunnar Solskjaer Manchester United

退屈なユナイテッドをたたき直したスールシャール…見事な手腕でモウリーニョの面目を潰す

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こんな短時間にクラブ事情を改善させられることは滅多にない。だがそれまでの12試合で4勝しか挙げられなかったマンチェスター・ユナイテッドは、同じ顔触れにもかかわらずその後のリーグ戦4試合で全勝している(公式戦は5連勝)。

■ユナイテッドらしさ

paul-pogba-ole-gunnar-solskjaer-man-utd-vs-huddersfield-premier-league-2018-19_757kcvyv4b301esv8tvklm4uq(C)Getty Images

それ以上に特筆すべきは、マンチェスター・ユナイテッドらしさの復活だ。彼らはかつてのスタイルと自信を取り戻した。ファンたちは再びその姿を見られたことを大いに喜んでいる。

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それは順位表にあらわれるものではない。ジョゼ・モウリーニョがマンチェスター・ユナイテッドにかけた魔法は、攻撃的で力強いフットボールを観て育ったユナイテッドサポーターにとってはただただ悪い夢だった。

控えに回り不満を募らせていたポール・ポグバは、この数週間攻撃を牽引するスーパースターへと変貌した。その結果、ユナイテッドは幅広くボールを展開し、素早くパスを回す手の付けられない攻撃的なサッカーを披露している。

この急変は偶然などではない。オーレ・グンナー・スールシャールのもとでユナイテッドのヒエラルキーは変わり、モウリーニョ時代の失敗を繰り返すことを彼は許さない。

モウリーニョが純粋に結果のみが指標になると信奉していたのとは違い、このノルウェー人指揮官は半年後にこのスタイルのフットボールでユナイテッドを率いる能力があるか、それによって判断されることを望んでいる。

「スピードとパワーだ。それこそが我々ユナイテッドなんだ!」 彼は5日に開催されたFAカップ3回戦レディング戦に先立つ金曜日にこう言い放った。

「ポールやアンソニー(・マルシャル)、アレクシス(・サンチェス)、ロメル(・ルカク)、(マーカス・)ラッシュフォードといった選手のペースでプレーする時、それはかつてアンディ(・コール)、ヨーキー(ドワイト・ヨーク)がプレーするときにギグシー(ライアン・ギグス)やベックス(デイビッド・ベッカム)が横に展開したように、できる限り素早く攻撃するんだ」

シーズンの残りの目標という絞った質問をされたときでさえ、スールシャールはチームが何を達成できるかではなく、彼のユナイテッドがどのように見えるか、その全体像について考えている。

「夏になって、人々がユナイテッドの戦い方について語り、我々のプレースタイルからサー・アレックス時代のチームを思い出してほしいんだ。そうすれば成功だと言えるね、あの時のチームのやり方を目指しているんだ」

「結果をコントロールすることはできない。我々がコントロールできるのはどのように試合にアプローチするか、どうプレーするかだ」

「我々は良いチームだと思う。我々は団結し、我々のやり方でプレーする必要がある。スピードとパワー、それにカウンターアタックだ。このクラブはそういう戦い方でやってきたんだからね」

■データでも証明される違い

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ユナイテッドの伝統を尊重するというモウリーニョの主張が、彼が標榜するフットボールによってしばしば損なわれたことがあった。その時点でフロントは彼の解任を検討し始めていた。ポルトガル人指揮官が余計なことだと考えていたことをスールシャールは前提条件だと考え、実際にそう示している。

今シーズンモウリーニョが率いた17試合で、ユナイテッドが600本以上のパスをつないだのはわずか3試合だった。さらにスールシャールが着任してからの4試合では600本以上のパスを回し、平均パス数もモウリーニョ時代を165本も上回っている。

スールシャール指揮下では平均67.3%のボール支配率を誇り、モウリーニョ時代の53.5%を上回る。またスプリント回数も17上回り、枠内シュートも2.5本多い。

そして平均得点数も1.7に対して3.5と大きく上回り、当然それに結果も伴っている。

モウリーニョ解任の前と後のユナイテッドを分析する時にロケット工学のような難解なものは必要ない。彼らはより早く、鋭いフットボールを展開している。そして何よりも、試合を観るファンと同じようにすべての瞬間で楽しみながらプレーしている。

ポグバが以前のように中盤の底ではなくより高いポジションにいることで、チームはより前に前にプレーしている。さらにアンデル・エレーラをネマニャ・マティッチの隣に置くことで、フランス人MFは前方のポジションでユナイテッドのシャツに袖を通して以来、最高のパフォーマンスを披露している。

サイドバックはより攻め上がることを求められる。前線では前の守備という構造的で厳しい制約から解放されたため、マルシャル、ラッシュフォードそしてジェシー・リンガードの間で素晴らしい連係プレーを見ることができるようになった。

クラブの面々には笑顔が戻った。以前はユナイテッドの選手たちの渋い顔はモウリーニョの叱責と同じくらい不快なものだったが、彼がクラブを離れて以降、そのような束縛も解かれたようだ。

ユナイテッドの運気上昇。それがどの程度スールシャールによってもたらされたもので、モウリーニョが持ち合わせていないものだったか、それは時間が教えてくれるだろう。

だが、モウリーニョによって失われたユナイテッドらしさを、スールシャールがすぐにユナイテッドに取り戻させたのは間違いない。

文=クリス・ヴォ―クス

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