1人がいなくても、もう1人がいる。さらに2人が揃っていれば、対戦相手にとって大きな脅威となれる。まだFWリオネル・メッシやFWキリアン・ムバッペ、FWロベルト・レヴァントフスキといったスーパーなアタッカーとの対戦はないが、DFジョルジョ・キエッリーニとDFレオナルド・ボヌッチによる名コンビの安定ぶりは、今シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)開幕から際立っている。ヨーロッパの舞台においては、守備の安定性が十八番とは言えなかっただけに驚くばかりだ。
Getty2-0、3-0、1-0。得点はいずれもユヴェントスによるもので、クリーンシートが3戦続いている。ミランから復帰し、ユヴェントスの守備陣においてレギュラーの座を奪還したボヌッチは、リーグ戦のジェノア戦ではキャプテンマークさえも託された。ボヌッチはようやく、ミランが大金をはたいてでも獲得しようとしたあの頃の選手に戻った。再建し始めたばかりの真新しいミランにおいて、守備陣のレベルは彼に相応しいとは言えず、ボヌッチらしさを発揮することはできなかった。わずかに見えるレオらしさとともに、未熟さや劣化ぶりも目につき、もはや世界最強のセンターバックは過去のものになったかとさえ思われた。
だが現在、CLにおいてキエッリーニとともに不可侵の鉄壁コンビを組む。第3節のマンチェスター・ユナイテッド戦においても、与えたチャンスは、MFロドリゴ・ベンタンクールのミスの直後、ポール・ポグバに許したゴールポスト直撃弾の一度きりだった。規律性を取り戻したボヌッチは以前に増して献身的になり、ユヴェントスにおける絶対的なリーダーとなっている。
今シーズンのCL第3節を終えて、これまでゴールを許していないのは、他にドルトムントだけ。以前は失点が目立ち、GKジャンルイジ・ブッフォンから、「これではトロフィーを勝ち取れない」と苦言を受けたこともあったが、もはや過去のことだ。
キエッリーニが背後に控えていることで、ボヌッチはミランでは許されなかった自由を得た。自らボールを持って駆け上がったり、得意のロングパスをユーヴェの前線に送ることで、ユヴェントスのビルドアップの一番手を務める。彼を手放しで歓迎していないサポーターは多いが、そのような主観的な主張は客観的な事実に突き当たることになる。レアル・マドリーのセンターバックを除けば、これほどの堤防を築ける選手は他にいなかったということだ。
水をも通さない堤防をロメル・ルカク(マンチェスター・ユナイテッド)やギョーム・オアロ(ヤングボーイズ)、ロドリゴ(バレンシア)が突き抜けられる訳がない。ゴールに飢えていた3クラブ陣営だが、いずれもユヴェントスに対して無得点に終わった。突き破ることが不可能な熟練のコンビに対し、攻撃陣は絶望的な気持ちとなっただろう。
Gettyジョゼ・モウリーニョはユヴェントスに敗戦後、「ボヌッチ君とキエッリーニ君は、守備についてハーバード大学で講義を行うべきだ。2人は本当に最高のディフェンダーだね」と目を輝かせて強調した。元インテル指揮官の下にも優秀なセンターバックは所属しているが、トップカテゴリーの王者からは遥か何光年も遠かったと言える。
イタリア代表ではまるで新参者のように「レオナルドとジョルジョ」として親しまれている2人だが、ユヴェントスでは、「ボヌッチとキエッリーニ」として認められている。なぜならユヴェントスにおいて、2人はチームの力を吸収しつつ、その原動力となっているからだ。欠点などほとんどないチームメートのサポートを受けつつ、2人が指揮を託され、統率をこなしているのだ。
CLの準々決勝や準決勝、ましてや決勝について語るのはまだ早い。だがラスボスのGKヴォイチェフ・シュチェスニーへ至る前の段階で相手を止めて無失点に抑えているだけに、またしてもヨーロッパの舞台において、最高のシーズンを期待せずにはいられない。そこでは、ほんの一つまみの違いが重要になる。決して崩落したことのない壁と小さな裂け目から粉々に崩れ落ちる壁、その違いを見つけなければならない。
文=フランチェスコ・シッル/Francesco Schirru
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