ブラジル国民にとって、ドイツ相手に母国ワールドカップで喫した1-7は忘れられない歴史的な大敗だった。ブラジル代表を率いるチッチ監督は、27日に行われるドイツとの親善試合での再会は「精神的に大きな意味合いを持つ」と考えているようだ。
チッチ監督が指揮を執るようになってからブラジルはW杯南米予選で圧倒的な強さを示し、18試合で14勝3分け1敗と好調を維持。ロシアW杯に向けて、順調な仕上げを見せるなか、ドイツとのテストマッチに臨む。ドイツ誌『キッカー』のインタビューに応じた指揮官は、次のように当時の敗戦を振り返った。
「(当時)サンパオロのアパートで見ていた。1人のファンとしてね。家にいたので誰にも見られていないと、公の場とでは違った反応をするものだ。3点目を奪われてから、妻が泣き出したんだ。私も辛くなり、一体何が起きているのか、と信じられない気持ちだった」
「どのシュートもゴールとなった。ビデオゲームでもあり得ないことだ。インテルナシオナウの監督を務めたころ、チームが8チャンスで7ゴールを決めた。サッカーでは時折、一つのチームがパーフェクトな状態に近づくことがある。それがあの時、ドイツに起きたことだ」
今回のドイツ戦も、その敗戦なしでは語れないようだ。
「精神的に大きな意味合いを持つ試合だ。素直に認めなければいけない。前回W杯での1-7はお化けと言えるだろう。起きたことで、今でも存在し続ける。人々は十分なほどそのことについて話している。だが、話せば話すほど、お化けは消えることがない」
「この試合は競技の側面に限らず、感情の面においても大きなチャレンジとなる。トップパフォーマンスを出せるために準備を進めてきた。結果?どうなるか分からないね。ドイツは今とても良い時期を過ごしている。コンフェデ杯を控えのチームで優勝した。我々は挑戦者となる。どっちがより優れているのか、見てみよう」
インタビューでは「傷はまだ治っていない。ベルリンでの親善試合は完治への一部」とも形容するチッチ監督だが、ブラジルはトラウマを克服できるのだろうか。
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