元ミランのGKクリスティアン・アッビアーティ氏が、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、指揮官のジェンナーロ・ガットゥーゾを称賛する一方、中国資本の前体制やヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督を批判した。
アッビアーティ氏は2016年にミランを退団し、現役引退を迎えたが、2017年夏から1年間古巣でチームマネージャーを務めた。だが当時のリー・ヨンホン氏率いる中国資本のミランでは、混乱だらけだったと振り返る。
「私の失敗は、昔のミランと比較をしてしまったことだ。昔ははっきりとした基準点もあったが、前体制では首脳陣の間で大きな混乱があった。中身のない組織でありながら、完璧で通そうとしていた。前体制の終焉には驚かない。状況を考えても、終わってくれて良かったと思う」
■ガットゥーゾはフェノーメノだが前監督は…
続いてアッビアーティ氏は、元同僚でもある現ミラン指揮官のガットゥーゾと、前任のモンテッラを比較。ガットゥーゾについては、「フェノーメノ(怪物)だった。指揮官として、とても驚かされたよ。選手たちの心をつかみ、刺激し、意欲を引き出せる」と絶賛。一方、日本代表MF本田圭佑も指導を受けたモンテッラについては、「半壊状態だった。彼が失敗したのは、誰も信用していなかったからだ」と指摘し、指揮官の周囲に対する不信感が悪影響を及ぼしていたと結論づけた。
またミランのテクニカルディレクターを務めるレオナルド氏についても言及している。レオナルド氏は2009-10シーズンにミラン監督を務めた経験を持つが、翌シーズンにライバルクラブであるインテル指揮官に就任したことで、“裏切り”と呼ばれた。だがアッビアーティ氏に遺恨はない。
「思いがけない出来事だったのでショックだった。だが私はタンスの中に2枚だけサイン入りユニフォームをしまっている。(パオロ)マルディーニのものと彼のものだ。私がレオナルドについてどう思っているか推測はつくだろう」
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