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磐田、鹿島の名門対決はドロー…再開初戦は至高のスペクタクルの末に痛み分け/J1第16節

明治安田生命J1リーグ再開初戦で名門がぶつかる。18日、8位のジュビロ磐田と11位の鹿島アントラーズが対戦した。

直近に行われた天皇杯3回戦では、ともに大量点を挙げて勝利。しかし、鹿島は主力の植田直通がベルギーへと旅立ち、昌子源もワールドカップの疲れを考慮して欠場。両センターバックを欠いて再開初戦に挑む。昨季最終節ではヤマハスタジアムで勝ちきれず、優勝を逃した苦い記憶があるが、どのような試合を見せるだろうか。

磐田はキャンプで試していた宮崎智彦をアンカーに置くシステムを採用し、頂点には川又堅碁が君臨する。鹿島は内田篤人がベンチスタートとなり、ディフェンスラインは安西幸輝、町田浩樹など若い4人に。前線では土居聖真と鈴木優磨がコンビを組んだ。

試合は名門同士の対戦らしく、立ち上がりから球際で激しい競り合いが繰り広げられる。両チームチャンスがある中で、川又が左サイドのクロスに合わせて決定機を演出すると、直後の17分に試合が動く。

右サイドから櫻内渚のクロスに走り込んできた上原力也がヘディングシュート。高い打点で合わせたボールはゴール左に吸い込まれ、磐田が先制に成功する。上原はJリーグ初ゴールとなった。

鹿島が反撃に転じるが、磐田はカミンスキーの好セーブなどでしのぎつつ、逆に河又のシュートでクォン・スンテを脅かす。

それでも34分、鹿島は右サイドからの大きなクロスを鈴木が頭で折り返すと、遠藤康が左足で豪快に蹴り込む。バーに当たりながら、ネットを揺らし、スコアを振り出しに戻す。しかし、直後に遠藤は負傷で交代を余儀なくされ、鹿島は早い時間に交代枠一つとキャプテンを失ってしまう。

勢いを失わない鹿島はチャンスを作り続けるが、立ちはだかったのはカミンスキー。堅守の前に勝ち越し点が奪えず、1-1で前半を終える。

後半へ入ると、一進一退の攻防が続くが、鹿島が相手のミスを見逃さない。69分、ディフェンスラインでのビルドアップのミスを中村充孝が拾うと、安部裕葵へとラストパス。素早くカミンスキーが詰めるが、あざ笑うようなループシュートを沈め、鹿島が待望の勝ち越し点を奪う。

それでも試合は決着しない。高橋祥平のパスを松浦拓弥がギャップで受けると、もつれたこぼれたボールを途中出場の山田大記がインサイドでニアを突き破り、同点ゴールを手にする。

さらに82分、左サイドからのクロスを川又がニアで合わせると、シュートはファーサイドへ吸い込まれ、ついに磐田が勝ち越しに成功する。

しかし、鹿島も諦めない。88分、右サイドからのグラウンダークロスに土居がファーで合わせ、再びスコアをタイに。

試合は結局3-3で終了。再開初戦は痛み分けに終わり、名門対決はドローに終わった。

■試合結果
磐田 3-3 鹿島
■得点者
磐田:上原(17分)、山田(77分)、川又(82分)
鹿島:遠藤(34分)、安部(69分)、土居(88分)

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