ジュビロ磐田は4月1日、明治安田生命J1リーグ第5節で浦和レッズと対戦。8分に先制される苦しい展開となるが、FW川又堅碁の2ゴールにより、2-1の逆転勝利を収めた。
試合後の記者会見で「15連戦の初戦を取れたこと。静岡ダービーというビッグマッチの前に3ポイント取れたこと。それから、アダイウトンには勇気を与えるゲームになったんじゃないかな」と語るなど、磐田の名波浩監督にとって手ごたえを感じたゲームになったようだ。
名波監督は「エースクラス。ここまで3年以上ほぼずっとグラウンドに立っていた選手で、トレーニングもずっと休まない」と、MFアダイウトンを評す。そのブラジル人アタッカーは前節の試合中に負傷。全治6カ月と診断された。
アダイウトンの長期離脱がチームに与えたショックは大きかった。そのことを名波監督は隠さない。それでも「顔を上げてやっていこうと選手に伝えたが、誰一人、顔を下げるわけじゃなく、前向きに僕の話を聞き、それから選手間でのコミュニケーションをしてました。その準備が今日のゲームにうまく反映できたのかなと思っています」と、チームの士気はくじけなかったと胸を張る。
2ゴールで勝利に貢献した川又については、特に1点目は「今季一番難しいシュートを素晴らしいタイミングで決めてくれた」と絶賛。「ゴールに向かう、シュートを打つ意識がないと生まれなかった」と評価し、「ゴールに向かう回数をどんどん増やしてほしい」と要求した。
磐田はJ1第5節を終えて、2勝1分け2敗。これまで5失点を喫しているが、後半に得点を許していない。記者からその要因を問われると、名波監督は「ゴール前で必死になる。さぼらない・あきらめない・切らさないというところをチーム全体がピッチの中で浸透させている成果」だと答えた。
磐田は4日にJリーグYBCルヴァンカップ第3節・ヴァンフォーレ甲府戦を行い、7日にJ1第6節、清水エスパルスとの「静岡ダービー」を迎える。
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