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矛と矛が交わる神奈川夏の陣。通算成績互角の川崎Fと横浜FMが30回目のダービーへ

明治安田生命J1リーグはいよいよ第20節に突入。等々力陸上競技場では5日に川崎フロンターレと横浜F・マリノスの神奈川ダービーが開催される。

■連覇へもう負けられない川崎F

通算30回目の対戦となる川崎Fと横浜FMの神奈川ダービー。過去29回の対戦では12勝5分12敗とまったくの互角であり、これまで何度も激闘を演じてきた。直近5試合の対戦成績に絞れば川崎Fが3勝1分1敗と勝ち越しており、さらにいまのチーム状況を鑑みれば、上位につける川崎Fが優位に立つことが想像できる。しかし、ダービーとなるとその予想はまったく当てにならないだろう。

事実、川崎Fは前節、浦和レッズに0-2と完敗。2試合連続ゴール中であった最前線の小林悠が何度も決定機を迎えながら、1点も奪うことができなかった。圧倒的にボールを保持して攻撃の糸口を見いだしたが、組織的な守備で中央を固める浦和を崩せず。連勝も4でストップした。

鬼木達監督は浦和戦の敗因について「点を取るか取られるかが大事になってくるところ、しっかり決めきるかという部分で差が出た」としつつ、相手にスペースを消されたときの対処が間に合わなかったと反省の弁を述べた。

「下だけではなく上のスペースというところでチャンスを作っていますし、引いた相手に焦れず、もう少し中と外を使い分けていきたかった」

中村憲剛や大島僚太といった出し手が、出しどころに悩む場面も見られただけに、引いた相手に対して、スペースがない状況でどう切り込んでいくのかが今後の課題となりそうだ。

2018-08-05-kawasaki-yokohamafm02.jpg©J.LEAGUE

そして、指揮官はチャンスをモノにできなかった小林を擁護。「自分たちのエース。信頼して使っている」ことを強調し、「難しいゲームで何度も決めてきた選手。(浦和戦は)彼の日ではなかったかもしれない。ただ、次に向けて気持ちを切り替えてほしい」と期待を込めていた。当の小林も「本当に自分の責任」と反省しつつも、「(ゴールを)外して自分は成長してきた部分はある。ここをまた自分で成長できる試合にしたい」と前を向いた。

首位のサンフレッチェ広島とは勝ち点11差に開き、2位のFC東京との差も4となった。昨季後半戦に見せた怒涛の15戦無敗の再現ができれば、逆転優勝も決して不可能ではない。仕切り直しとなる一番でライバルをしっかり叩いて再浮上を狙いたい。

■守備崩壊の横浜FM、打つ手はあるか?

一方の横浜FMは再開後の3試合で11ゴールを挙げながらも、同じく11失点を喫して2連敗中。一時は4試合無敗の2連勝で復調の兆しを見せていたが、第17節でFC東京に2-5で大敗すると、悪い流れを断ち切れずに続く首位の広島戦でも4失点の完敗。ベガルタ仙台戦で今季最多の8ゴールをマークするなど、得点数はリーグトップの34得点を記録しているが、一方で失点数は35とリーグワーストであり、イージーなミスからあっさりと失点を許してしまう脆い守備の改善が急務となっている。

広島戦後にポステコグルー監督は「後半最初の15分にああいう形で失点してしまう。今シーズンはそういう形で崩れる試合が多い。サンフレッチェはカウンターが非常に脅威ですし、そういうところは修正する必要がある」と敗因を述べた。

さらに指揮官は「守備的な部分だったり、部分的なところの時間帯でしっかり守り切れなかったところはあるが、もちろんその責任はすべて自分にある」としながらも、これまで続けてきた攻撃的なサッカーは変えるつもりがないと断言した。

「全体を通して自分の指導のやり方とか、戦い方を変えるつもりはない。もっともっとディフェンシブになることはないし、より今のサッカーを極めていく。さっきも言ったように責任はすべて自分にあるので、その中で修正したい」

2018-08-05-kawasaki-yokohamafm03.jpg©J.LEAGUE

横浜FMは今夏に最終ラインの主力であったオーストラリア代表DFミロシュ・デゲネクが移籍。後釜にフランスなどでプレー経験のあるセルビア人DFドゥシャンを獲得。早速広島戦でデビューを飾った。守備の強化が急務な横浜FMにとって最大のキーマンとなるだけに、ポステコグルー監督もこの新加入センターバックへの期待感を口にする。

「コンディションを見ても、もう少し上げていければ必ずフィットしてくると思う。そのためにも試合に出さないといけない。もちろん良い部分もありましたけど、マリノスのサッカーに慣れてくればもっと良いプレーができるのではないかと期待している」

データサイト『Opta』によると、横浜FMは今季のボール平均支配率がリーグで最も高く(64.3%)、アンジェ・ポステコグルー監督が標榜するポゼッションサッカーをしっかりと体現している。しかし今季唯一、対戦相手よりも支配率が低かった試合が川崎Fとの前回対戦だった(47%)。

攻撃的サッカーの両者がどんな戦いを仕掛けてくるのか。“矛”と“矛”が交わる注目の一戦は、川崎Fのホーム・等々力陸上競技場で5日19時にキックオフを迎える。

■J1第20節 試合日程

14:00 北海道コンサドーレ札幌 vs 柏レイソル(札幌ド)
18:00 名古屋グランパス vs ガンバ大阪(豊田ス)
18:30 鹿島アントラーズ vs 清水エスパルス(カシマ)
19:00 浦和レッズ vs V・ファーレン長崎(埼玉)
19:00 FC東京 vs ヴィッセル神戸(味スタ)
19:00 川崎フロンターレ vs 横浜F・マリノス(等々力)
19:00 ジュビロ磐田 vs ベガルタ仙台(ヤマハ)
19:00 サンフレッチェ広島 vs 湘南ベルマーレ(Eスタ)
19:00 サガン鳥栖 vs セレッソ大阪(ベアスタ)

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