■昨季の出来に苦言
かつてバイエルン・ミュンヘンでプレーしたFWジオバネ・エウベルは、ロベルト・レヴァンドフスキについて、退団について考えるよりも、チームでの役割に集中すべきとの言葉を送っている。
レヴァンドフスキは昨シーズン、ブンデスリーガで29得点を挙げてキャリアハイに迫る活躍を見せた。一方で、世界最高峰の舞台、チャンピオンズリーグでは5ゴールにとどまり、それまでの最多得点に届かなかった。エウベルは、その原因についてレアル・マドリーや他クラブとのやりとりが続いていて、集中力が欠けていたからだと『Goal』に語る。
「これは良いことではない。昨シーズン、代理人は彼がどのようにバイエルンを去るかということばかり話していた。レアル・マドリーに行けそうだとか、どこだか知らないが別のクラブに行けそうだとか。あれは良くない。選手は、今いるクラブのことに集中しなければならない。彼が今いるのは、バイエルンだ」
さらに、エウベルは「昨シーズン、クラブが最もレヴァンドフスキを必要としている時、結局のところ彼は活躍できなかった」と語り、バイエルンでの新シーズンに備えるべきとの見解を示している。
「これは、彼自身にとっても、バイエルンにとっても良いことではない。バイエルンを去ることについてのあれこれが彼の頭にあったかどうかは知らないし、ロシア・ワールドカップのことで頭がいっぱいだったのかもしれない。今、私が望むのは、彼がバイエルンに戻ってきて、練習を再開し、チームのために働くことだけを考え、他のことは考えないでいることだ。これからのことは代理人や他の人たちに任せるべきだ。バイエルンに対して問題を抱えるべきではない」
■新体制の成功を確信も問題は…
レヴァンドフスキがどんなプレーをするかに関わらず、バイエルンは新シーズンを良いものにできるとエウベルは考えている。新監督ニコ・コバチやアシスタント・コーチのロベルト・コバチと、バイエルン時代にともにプレーしたことがあり、彼らのこれまでの仕事ぶりに好印象を抱いているからだ。
「これからどうなるか、すべてがわかるわけではないけれど、彼を監督にしたことで、バイエルンは実に良い仕事をしたと思っている。彼は監督としては若く、バイエルンに多くの変革をもたらすだろう。ニコはバイエルンでプレーしたことがあり、私は彼や彼の弟とプレーしたことがある。2014年のワールドカップ・ブラジル大会でも、クロアチア代表の監督として素晴らしい仕事をしたし、昨シーズンはフランクフルトの監督として、バイエルンを破ってカップ戦のチャンピオンになるという、特別な成果を残した。彼はバイエルンに良いものをもたらすと思う」
もちろん、簡単な仕事ではない。バイエルンに対する期待は常に高く、ファンはバイエルンが、5年もの間チャンピオンズリーグのトロフィーを掲げていないことに、苛立ちを感じ始めている。だからこそ、エウベルは開幕からのスタートダッシュが大切だと話す。
「ハードワークして運を引き寄せることが大切だ。シーズン開幕直後の数試合を乗り切ってスタートダッシュが切れれば、その後もうまくいく。序盤に必要な勝ち点を積み重ねることができれば、あとはすべてうまくいくだろう。スタートが悪かったら問題だ」
ただし、ハメス・ロドリゲス、トーマス・ミュラー、マヌエル・ノイアーをはじめとするスター選手たちはW杯を戦ったため、今週からトレーニングを再開したばかり。開幕ダッシュは例年よりも難しいかもしれない。
「W杯が終わった後は、バイエルンやあらゆるビッグクラブが困難を抱えるものだ。W杯でプレーしたスター選手たちは、開幕時にトレーニング不足で、良いスタートが切れない。バイエルンと対戦するチームにとっては、勝ち点を得られるチャンスでもある。だから、今まさにブンデスリーガでどのようなスタートを切るかに集中しなければならない」
まずは、フランクフルトとのDFLスーパーカップを戦わなければならない。バイエルンの監督になるために去った、古巣だ。8月24日に開幕するブンデスリーガに先立ち、そこでお手並み拝見としよう。
文=ジョン・アーノルド/Jon Arnold
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