ユヴェントスとインテルは長年のライバル関係にあり、両者の対戦は通称“イタリア・ダービー”としても世界的に知られている。
だがその対立構造はピッチの中だけにとどまらず、移籍市場にもその火の粉が飛んでいるような状況だ。
ユーヴェのファビオ・パラティチSD(スポーツディレクター)は、インテルファミリーに加わったヴァレジーノ出身の61歳、CEOのジュゼッペ・マロッタ氏と対決を繰り広げている。
マロッタ氏は1月31日の移籍市場最終日まで、メルカートで何かしら大きな立ち回りを見せるものと思われる。インテルCEOは、ピエロ・アウジリオSDとともにトップチームを補強し、わずかながらでも確実にチームをレベルアップさせる任務を背負う。その指針としては補強する駒こそ少なくとも、ピンポイントで狙いを定めることになるだろう。
たとえ莫大な投資ができないとしても、移籍市場閉幕まで、インテルに新選手が加わる可能性は十分にある。だが移籍市場において注目株を狙うとなると、ユヴェントスと競合することは避けられないのが実情だ。
■アッズーリの将来を背負う俊英に注目
両クラブが熱視線を送る選手の名前を探ってみよう。例えば今やセリエB最大の注目銘柄となっているサンドロ・トナーリ。2000年生まれ、18歳の同選手はブレシアの宝石と称され、将来性豊かなレジスタだ。その才能から“ネクスト・ピルロ”との呼び声も高く、彼を巡っては、ユヴェントス、インテルともに接触を開始している。
ロンディネッレ(ブレシアの愛称でツバメの意)による評価額は2000万ユーロ(約26億円)を超えるが、それでも豊かな才能からビッグクラブへのステップアップはもはや確実と見られている。
かつてセリエAを沸かせた点取り屋エンリコの愛息子、フェデリコ・キエーザも注目すべき選手の1人だ。フィオレンティーナに所属する21歳のダイヤモンドは、優れたサイドアタッカーとして注目の的に。契約解除金は6500万ユーロ(約83億円)近くに及ぶものと見られる。
インテルはキエーザへの評価をすでに固めた一方で、ユヴェントスも動向に細心の注意を払っている。現段階でフィオレンティーナ側と接触したという動きは見られないが、いつイタリアダービーがまもなく口火を切る予感が漂う。
■セルビア代表MFとフランスの19歳DFも注目株
移籍市場の目玉としては、ラツィオのセルビア代表MFセルゲイ・ミリンコヴィッチ・サヴィッチの注目度も高まっている。ピッチ上で何でもこなす23歳の長身MFは、トップクラブにとって確実な戦力アップとなり得るはずだ。
マロッタ氏は過去にもこのセルビア代表MFをトリノへ連れ帰ろうと試みたことがあり、インテルでも同様のプランを温めていることだろう。
この状況において、ユヴェントス陣営がただ様子を見守るだけでいるとは思えない。想定される金額だが、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は1億ユーロ(約128億円)以上を要求しているという。しかし現段階において、この要望は適正金額からは逸脱しており、実際には獲得を希望するクラブの査定とはほど遠いものと言える。
さらに夏までにビッグクラブ行きが確実視されている新たな逸材にも注目が集まっている。トゥールーズに所属する大型センターバック、19歳のジャン・クレール・トディボだ。将来が期待されるフランス人DFは、今シーズントップチームでいきなり結果を残し、守備陣の柱に。ところがプロ契約の打診を断り、今年6月限りとなるユース契約の満了をもってのトゥールーズ退団を画策していることから、クラブ側から冷遇される状況となった。
また、今冬の移籍市場では日本代表DF昌子源がトゥールーズに加わり、トディボの穴をいきなり埋める事態になっている。
このトディボにはレアル・マドリー、バルセロナのほか、プレミアリーグのトップクラブも関心を示しているという。ユヴェントスやインテルも当然熱視線を送っており、自由契約となる7月に向け、打診が集中することは間違いない。
セリエAで長年激しい戦いを繰り広げてきたユヴェントスとインテル。カルチョメルカートというピッチの外でも、現在進行形で火花を散らし続けている状況だ。
文=Romeo Agresti/ロメオ・アグレスティ
構成=Goal編集部
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