マインツに所属する日本代表FW武藤嘉紀は今夏、高額でプレミアリーグクラブに渡るかもしれない。クラブの強化を務めるロウヴェン・シュレーダーSD(スポーツディレクター)は、同選手に対するイングランドからの関心やその理由について話している。
2015年夏にFC東京から移籍金280万ユーロ(約3億6000万円)でマインツ入りした武藤は、ドイツでの3シーズンで公式戦72試合23ゴールを記録。だが、2019年までの契約を残すアタッカーはシーズン終盤に今夏の退団を示唆し、憧れのプレミアリーグに向かう可能性が報じられ続けている。
各国のタレントを獲得し、その数年後により高額で“転売”するビジネスモデルを展開することで知られるマインツだが、シュレーダーSDは以前、武藤についても「良いオファーがあったら、話し合うつもり」とオファー次第で手放す考えをうかがわせていた。
そして、実際に武藤のプレミアリーグ行きの可能性が高いようだ。同SDはドイツ誌『キッカー』で、「ヨシはプレミアリーグから強い興味を持たれている。理由の1つは、イングランド行きを希望していることを公言しているからだろう」とのコメントを残し、武藤が同リーグで注目を集めている理由を説明した。
同SDは「打診はあるが、オファーはまだ届いていない」とも認める一方で、高額での取引の実現を楽観視している模様。ロシア・ワールドカップ(W杯)に向けて、このように語っている。
「基本、W杯により市場価値が高められることが考えられる。ヨシはW杯といった舞台でインパクトを残せるプレーヤーだ。良いW杯を過ごせば価格が爆発的に跳ね上がる可能性だってある。我々にとって大事なのは、ヨシがロシアで自分の実力を示すことだ」
今夏からイングランドでの移籍市場は欧州他国リーグ3週間前の8月9日に終了する。それまでに武藤の新天地は決まっているのだろうか。

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