森保ジャパン、パナマ戦で大胆テストか。テーマはロシア組と若手の融合

コメント()
青山敏弘がパナマ戦前日の日本代表の練習後、コメントを残した。

屈辱的な逆転負けを喫したロシア・ワールドカップのベルギー戦(ロストフ)から3カ月余り。その激闘を知る日本代表主力組と若い世代の融合の第一歩となるパナマ戦が12日夜、新潟のデンカビッグスワンスタジアムで行われる。

9月のコスタリカ戦(大阪)では弱冠20歳の堂安律(フローニンゲン)らフレッシュな陣容で臨み、3-0と快勝している森保ジャパンだが、今回の相手はロシアW杯出場メンバー15人を擁するパナマが相手だ。

当時の主力数人は代表引退したものの、W杯で全試合に出場した新キャプテンのアニバル・ゴドイ(サンノゼ・アースクエイクス/MLS)らが出場予定。基本布陣は4-4-2が有力視され、ガリー・ステンベル監督は攻撃的なチャレンジをしようとしている様子。そこは守備的にくる相手をイメージしていた日本にとって想定外かもしれないが、森保一監督も「柔軟かつ臨機応変な対応」を選手たちに求めていく考えだ。

■パナマ戦は4-4-2を継続する見通し

japan_panama.jpg

▲パナマ戦の予想フォーメーション

一方で日本も4-4-2を継続する見通しだ。新潟合宿2日目の9日にはミニゲームで3バックも試みたが、本格導入はもう少し先になりそうだ。そのシステムを踏まえ、スタメンを予想してみると、GKは東口順昭(G大阪)ではなく、コスタリカ戦でチャンスのなかった権田修一(鳥栖)かシュミット・ダニエル(仙台)のいずれかにチャンスが与えられそうだ。川島永嗣(ストラスブール)が代表を離れる中、GK底上げは日本にとって非常に重要なポイントとなる。

DF陣は4日後のウルグアイ戦(埼玉)を視野に入れて酒井宏樹(マルセイユ)と長友佑都(ガラタサライ)の実績豊富な2人を温存する可能性が高い。となると、右から室屋成(FC東京)、冨安健洋(シントトロイデン)、吉田麻也(サウサンプトン)、佐々木翔(広島)の並びが有力だ。

堂安と同じ20歳の冨安は188センチの高さを誇り、今季ベルギー1部でコンスタントに出場している。その経験値を森保監督も高く評価しており、真面目で思慮深く、新キャプテンに指名された吉田の後継者候補という見方も根強い。だからこそ、吉田と組ませることには大きな意味がある。「チャンスをつかめるように積極的にやりたい」(冨安)。本人も重圧を感じるだろうが、このチャンスを逃す手はない。吉田にしても長谷部誠(フランクフルト)という偉大なキャプテンの後を、引き継ぐ重責を担うことになる。屈強なパナマFW封じ、圧倒的なリーダーシップと存在感を示したいところだ。

ボランチは、コスタリカ戦で先発した青山敏弘(広島)と遠藤航(シント=トロイデン)のコンビが温存され、柴崎岳(ヘタフェ)と三竿健斗(鹿島)の新たな組み合わせが出場しそうだ。

2人は2016年の1シーズンだけ鹿島でともにプレーしたことがあり、お互いの特徴を熟知している。そこはスペインで苦境に陥っている柴崎にとって追い風だ。ロシアで眩いばかりの輝きを放った背番号7も今季のリーグ戦出場はわずか2試合。コンディションが懸念される。練習を見る限りでは鋭いパスさばきは相変わらず健在だったが、運動量の面では若干の不安が残る。

しかし、その分は三竿の豊富な運動量でカバーできるだろう。鹿島では直近のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)で2試合連続MOMを獲得している三竿も、千載一遇のチャンスを生かし、定位置獲得への布石を打てるのか、注目だ。

■前線にも新鮮な顔ぶれが登場か

アタッカーは流動的な側面もあるが、右はコスタリカ戦で終盤出場しながら1点を決めている伊東純也(柏)が第一候補。直近のサンフレッチェ広島戦でも芸術的な2ゴールをマークするなど絶好調で、現時点での得点感覚は堂安より上かもしれない。そのあたりを森保監督は見逃していない。伊東にとっては序列を上げる絶好の機会となりそうだ。

一方、左にはロシア組の原口元気(ハノーファー)が入ると見られる。元々は左から中に切り込んでシュートを狙うのが原口の得意な形だ。本人は「もうポジションにこだわりはない」と語っていたが、ロシアW杯アジア最終予選で4戦連発した時もこの位置でプレーしていただけに期待は高まる。

彼もまた柴崎同様、今シーズンは新天地・ハノーファーで出遅れを強いられ、十分な出番を得ていないものの、「やっと100%でできる」と、ケガが癒えた今はコンディションに自信を持っている。左で急激に台頭しつつある新10番・中島翔哉(ポルティモネンセ)との競争を活性化させるうえで欠かせない存在だ。

そしてFW陣は、絶対的1トップ・大迫勇也(ブレーメン)を軸に、追加招集の北川航也(清水)を組み合わせる形が濃厚だ。コスタリカ戦で代表初ゴールを挙げた南野拓実(ザルツブルク)も控えているが、森保監督は今回は勢いのある22歳の点取り屋を起用する方向だ。

その北川だが、同じ清水でプレーしていた岡崎慎司(レスター)を目標に育成組織から上がってきた選手。思い起こすこと10年前の2008年10月、岡崎も新潟でのUAE戦で初キャップを飾り、そこからゴールを量産して一気にスターダムに駆けのぼった。代表通算50ゴールという数字を残した偉大なアタッカーの背中を追いかけるべく、今回の一戦を最大限有効活用できるのか。新顔FWのブレイクが楽しみだ。

若手の力を引き出しながら、自身も輝くのが大迫の役目。「みんないいものを持っている。同じ日本人だし、やりやすさはすごくある」と、半端ない点取り屋は前向きにコメントしていた。相手2~3人に囲まれても確実にキープできる大迫が、最前線に陣取ることで日本の攻撃バリエーションは確実に広がる。北川もドウグラスとやっているような感覚でプレーできるのではないだろうか。

このように今回の一戦では新たな組み合わせが随所に見られるはず。吉田・冨安のセンターバック、柴崎・三竿のボランチ、大迫・北川のFW陣が機能するかどうかは非常に興味深いところ。アジアカップを見据える森保監督の目に留まるのは果たしてどの選手か。戻ってきたロシア組、そして台頭しつつある若手の融合の実現へ――。森保ジャパンが新たな一歩を踏み出す。

取材・文=元川悦子

▶サッカー観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【DAZN関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ

Goal-live-scores

次の記事:
大不振のレアル・マドリーがロペテギを更迭か…コンテが最有力と伊メディア
次の記事:
最下位長崎の高木琢也監督、磐田との直接対決で痛恨ドローに「申し訳ないという気持ち」
次の記事:
白熱の戦い…長崎vs磐田の残留に向けたシックスポインターは痛み分け/J1第30節
次の記事:
「リヴァプールを見習うべき」レジェンドがマンチェスター・U攻撃陣に厳しい要求
次の記事:
好スタートで首位走るドルトムント、J・サンチョ「僕らは野心的」
閉じる