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本田圭佑、カンボジア代表の実質的な監督に!初戦は9月マレーシア戦

メルボルン・ヴィクトリーに所属するMF本田圭佑が12日、カンボジアサッカー連盟(FFC)の記者会見に出席し、カンボジア代表のコーチングスタッフに入閣することを発表した。

今夏にメルボルン・ヴィクトリーへ加入した本田は今後、国際Aマッチデーではカンボジア代表の「Head of delegation」としてベンチに入る予定。チーム構成や指揮に対する全権も与えられ、実質的な「監督」のポジションを担うことになる。登録上の監督は、アルゼンチン最高位のライセンスを保持するフェリックス・アウグスティン・ゴンザレス・ダルマスとなり、契約期間は2年となっている。

今回の件に関して、本田は以下のようなコメントを発表している。


「先日、メルボルン・ビクトリーFCというチームと新しい契約を結んだばかりで現役サッカー選手は続けます。そんな中でカンボジアサッカー連盟に『現役を続けながらカンボジア代表監督をやることは可能か』と質問したところ、『本気で言っているならオファーをする』と言っていただき、この場に至りました。こういったかたちの契約は世界どこをみてもはじめての契約だと思います。そういった普通ではないやり方を受け入れたことに感謝しています」

「私にとってはじめての監督業になります。実際にはメルボルンでプレーするので、すべての試合に関われない可能性がありますが、可能か限りでカンボジアのサッカーに関わっていきたい」

「ミッションがふたつあります。ひとつは、カンボジアサッカー連盟、各チーム、育成年代のすべてが同じサッカースタイルをつくること。つまり、カンボジアのサッカーのスタイルを確立すること。それがミッションのひとつです。これは日本でもすごく苦労していることです。目指すものがバラバラだと、みんなが違う方向に向かって、強いサッカーチームができあがりません。サッカーというのは今日、明日では強くならないので、しっかり目標を掲げ、そこにみんなが我慢しがら一緒になって進んでいくことを今回のミッションのひとつとして掲げます」

「ふたつめは、サッカーを強くするだけではなく、サッカー以外のカンボジアの素晴らしいところを世界に伝えていくことも私の使命だと思っています。何度もカンボジアに足を運んでいて、カンボジアの素晴らしいところをいくつも目にしてきました。文化、世界遺産、農業、そういったところを世界にアピールをしてくつもりでいます。さらに、一番の特徴であるカンボジア人のまじめなところ。日本人と共通する部分でもあると思うが、そこをアピールしていきたい。もう 一度繰り返しますが、ひとつはサッカーのスタイルと確立すること。ふたつめは、サッカー以外のカンボジアの魅力を 世界にアピールすることです」

なお、カンボジア代表の実質的な監督としての初戦は9月10日、カンボジアで行われるマレーシア代表戦となる見込みだ。

本田は自身のツイッターにて英語で「皆が驚くビッグニュースがあります」と予告していたが、現役選手が他国の代表監督を務めることになるという前代未聞のニュースを発表。今後も新たな取り組み、新たな挑戦に注目が集まる。

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