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本田圭佑が叶えられなかった「夢」を託された選手たち

18:10 JST 2018/07/13
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7月2日、ロシア・ワールドカップ決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦。日本代表は2-3で敗れた。激闘を終えた後、本田圭佑はある言葉を発した。

■「それにふさわしいヤツを僕は見つけた」

果たして、それは原口元気や柴崎岳のことを指していたのか、あるいは他の誰かのことだったのか。

ロシア・ワールドカップにおける日本代表のラストゲームとなったベルギー戦。激闘を終えたばかりのミックスゾーンで「このワールドカップが僕自身にとって最後になる」と明かした本田圭佑は、優勝という夢の実現を、若い世代に託した。

「優勝を目指して、それが果たせなかったということに関して、この意志を若手に引き継いでもらいたい。まだ優勝ということを口にする若手がいないんで……。今日出て活躍した選手の誰かが、誰になんと言われようと優勝を言い続けるヤツが、次の代表を引っ張っていくんだろうと思います」

そう言った本田は、さらにこう続けたのだ。

「それにふさわしいヤツを、今回のワールドカップで僕は何人か見つけているんで、次、頑張ってほしいですね」

このとき、本田の脳裏に浮かんでいたのは、誰の顔だったのだろうか。それは定かではないが、年齢的に考えれば、1991年生まれの原口元気、柴崎岳を始めとする1992年生まれのプラチナ世代、昌子源、宇佐美貴史、武藤嘉紀、大島僚太、遠藤航たちになるだろう。

ベルギー戦の翌日、その本田のコメントについて訊ねられた原口は「知らないよ、もう……」と困りながらも、すぐに本田の意志と向き合った。

「40日間、長いこと代表として活動することがこれまでなかったので、先輩たちの良いものが本当にたくさん見られた。彼らの強さであったり、精神的に安定しているところとか、これだけやってきても、なおあるモチベーションだったり……」

大会直前にスタメンから外れたにもかかわらず、すべての選手に意見に耳を傾け、短い出場時間で力を発揮した本田の覚悟、大会前に代表引退を決意していた長谷部誠のリーダーシップ、チームのためにピッチ内外でなんでも買って出た長友佑都の行動力、ケガに苦しみながら潰れ役を演じた岡崎慎司のすごみ、ミスを厳しく批判されながら大会半ばに本来のプレーを取り戻した川島永嗣のメンタル……。

確かに、今大会の代表メンバーの平均年齢が高かったのは間違いない。だが、30代のベテランたちはこの4年間の生き様を、あるいは彼らのサッカー人生そのものを、ロシアでの4試合の中で余すことなく表現してみせたのだ。だからこそ、彼らの戦いは見る者の心を激しく揺さぶり、その姿には後輩たちも感じ入るものがあったはずだ。

■ベテランたちが4試合で見せた生き様

むろん、原口のベルギー戦におけるロングランからのゴールは、まさにこの4年間の努力の結晶だったし、柴崎の今大会におけるブレイクは、スペインに渡って困難な時期を乗り越えたからこそ必然的に導かれたものだった。スタメンで唯一、国内組だった昌子のラダメル・ファルカオやロメル・ルカクに対する奮闘は、本田をも驚かせるものだった。

だから、本田は自身の夢を若手に託すことを、あえて口にしたのかもしれない。

「ワールドカップを通して自分の至らなさ、未熟さを感じた」と振り返った柴崎は、「チャンピオンズリーグに出たい」と次なる目標をはっきりと口にした。

ベンチでよく本田の隣に座っていた武藤も、本田から学んだ帝王学をさっそく新シーズンに役立てようと考えているはずだ。

7月12日には、1994年生まれの植田直通のベルギー1部リーグ、セルクル・ブルージュへの移籍合意が発表された。クラブを通して植田は「今回のワールドカップをベンチから見て、世界の舞台で戦う選手たちと勝負するためには、もっともっと成長しなくてはいけないという思いを強くしました」とのコメントを発表した。

では、鹿島アントラーズの先輩である昌子は、同じく世界の舞台に立てなかった大島は、遠藤はどうするのか。今回はメンバーにすら選ばれず、悔しい思いを味わった浅野拓磨、井手口陽介、久保裕也、中島翔哉やリオ五輪世代のさらなる飛躍も期待したい。

次世代の選手たちよ、本田を、長谷部を越えていけ――。それこそ、日本代表を去る彼らが望んでいることだ。

文=飯尾篤史

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