フランス・パリの現地時間3日21時(日本時間4日5時)頃、ついに2018年のバロンドール受賞者が決定する。“ワールドカップ・イヤー”となった今年、フットボール界で最も栄誉ある個人賞を誰が獲得するのか、注目が集まる。
『Goal』では、バロンドール発表を前に、受賞レースの行方を予想する。すでに発表されている候補者30名の中から、◎本命(1人)、対抗(1人)、3番手(1人)、穴(4人)、※大穴(1人)を選出。過去10年、クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシが5度ずつ戴冠してきたバロンドールだが、今年は“2強”が崩れると見解した。※候補者30名は末尾に記載
◎本命:MFルカ・モドリッチ(33歳、レアル・マドリー/クロアチア代表)

2018年のバロンドール本命は、クロアチアの英雄であるモドリッチだ。世界屈指のオーガナイザーは、2017-18シーズンにレアル・マドリーでチャンピオンズリーグ(CL)3連覇を経験。勢いそのままに迎えたロシア・ワールドカップ(W杯)では、主将として母国をけん引した。そして、アウトサイダーの一つだったクロアチアを準優勝という誇れるポジションに導く原動力として、誰もが認める活躍を披露。W杯MVPを受賞した謙虚な天才が、FIFA年間最優秀選手賞に続く栄冠に最も近い存在だ。
◯対抗:FWクリスティアーノ・ロナウド(33歳、レアル・マドリー⇒ユヴェントス/ポルトガル代表)
(C)Getty Images現バロンドール保持者で、同賞を歴代最多タイとなる5度受賞したポルトガルのスーパースターがモドリッチの対抗だ。昨シーズン、レアル・マドリーを3年連続となるCL制覇に導いたフットボール界の生けるレジェンド。同大会の準々決勝ユヴェントス戦では、目を疑うような驚異的なバイシクルシュートを決めてみせ、15ゴールで得点王も獲得した。ロシアW杯では、母国のポルトガル代表がラウンド16で涙をのんだが、C・ロナウドはスペイン戦でハットトリックを記録するなど存在感を示した。そして、1億ユーロで移籍したユヴェントスでもその類まれなパーソナリティを発揮し、現在10得点でセリエAのリーディングスコアラーとなっている。
▲3番手:FWキリアン・ムバッペ(19歳、パリ・サンジェルマン/フランス代表)
(C)Getty Imagesフットボール界に与えたインパクトという点においては、上位の2名に勝るとも劣らないと言えるのではないだろうか。弱冠19歳のスピードスターは、W杯決勝という舞台においてネットを揺らした10代の選手として、“神様”ペレ以来となる史上2人目の偉業を達成した。さらに、このフランス代表FWは、ラウンド16でアルゼンチンを敗退に追い込む素晴らしい2得点を含む4ゴールをロシアで記録。1億8000万ユーロという世界2位の移籍金で加入したパリ・サンジェルマンでも、2017-18シーズンに21得点をマークした。さらに、今シーズンはここまでのリーグ戦10試合で12得点5アシストを記録するなど、とどまることを知らない成長力を見せている。

△穴:FWアントワーヌ・グリーズマン(27歳、アトレティコ・マドリー/フランス代表)
「穴」と表現するにはあまりに華やかで、2018年はトロフィーも十分に掲げた。昨シーズンはアトレティコ・マドリーのエースとして通算29得点を記録。さらに、大舞台にも強く、ヨーロッパリーグ(EL)決勝マルセイユ戦でも2ゴールを挙げた。当然、フランス代表のエースとして躍動したロシアでの夏も忘れてはならない。全員がヒーローだったレ・ブルーだが、若武者ムバッペを支えるグリーズマンは中心選手として4ゴールをマーク。世界王者の中で必要不可欠な選手として存在感を発揮した。
△穴:MFヌゴロ・カンテ(27歳、チェルシー/フランス代表)
現代フットボール最高の「縁の下の力持ち」は、世界最高の賞獲得の候補者の一人だ。アタッカーが多くの栄誉を授かるスポーツでありながら、カンテは2017年にはプレミアリーグ年間最優秀選手賞やイングランド・プロサッカー選手協会の最優秀選手賞など5つの個人賞を獲得している。さらに、2018年も彼は世界最高の守備的MFであることを証明した。欧州最多となる122ものインターセプトを記録。FAカップ制覇に大きく貢献した。ロシアW杯では決勝に途中交代したイメージが残るものの、それまではチームに欠かせないレギュラーとして活躍。史上2度目の世界王者のトロフィーをフランスにもたらした。
△穴:DFラファエル・ヴァラン(25歳、レアル・マドリー/フランス代表)
最もバロンドールを獲得する可能性の高いDFであり、2018年最高の守備者を選ぶなら彼になることは間違いない。CLとW杯を同年に獲得したのは史上4人目の偉業。タイトル獲得に貢献できる選手の評価が高くなるのは当然のこと。スピード、強さ、高さなど、CBとして必要な能力すべてを兼ね備えていながら、まだ25歳と伸びしろを残す。レアル・マドリーで相棒のセルヒオ・ラモスの得点力も学んでいる最中で、W杯準々決勝ウルグアイ戦では貴重な先制点をマークした。先5年もバロンドールの可能性が残されていることは、追記しておく必要があるだろう。
△穴:MFエデン・アザール(27歳、チェルシー/ベルギー代表)
世界最高のウィンガーの一人は2018年、さらに評価を高めた。所属クラブのチェルシーはCL出場権を逃すなど、ディフェンディングチャンピオンとして満足とは言えないシーズンを送った。結果的にアントニオ・コンテ監督も更迭されたが、この魔術師の輝きが色褪せることはなかった。チャンスクリエイト数131回は欧州全体で第3位。加えてフィニッシャータイプではなく、チャンスメイカータイプのウィンガーが17得点を挙げたことは特筆に値する。大舞台での活躍も目立ち、FAカップ決勝でゴール、W杯でも3得点2アシストと猛威を振るった。本人は「僕ではない」と謙遜するバロンドールだが、絶対にないとは言い切れないインパクトを残したことも事実だ。
※大穴:FWリオネル・メッシ(31歳、バルセロナ/アルゼンチン代表)
(C)Getty Imagesバロンドール5度の受賞を誇るアルゼンチン出身のスーパースター。昨季は公式戦54試合で45ゴールを記録し、歴代最多5度目のヨーロッパ・ゴールデンシューに輝いた。しかし、リーガとコパ・デル・レイのタイトルを獲得したが、CLでは準々決勝敗退。W杯でもベスト16で失望を味わうなど、国際タイトルには手が届かず。相変わらず世界最高峰のパフォーマンスを維持しているものの、CLやW杯の結果が色濃く反映されるバロンドールの受賞は難しい状況となっているが…。
■バロンドール候補者30名
セルヒオ・アグエロ(マンチェスター・シティ)アリソン(ローマ⇒リヴァプール)
ギャレス・ベイル(レアル・マドリー)
カリム・ベンゼマ(レアル・マドリー)
エディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)
ティボー・クルトワ(チェルシー⇒レアル・マドリー)
クリスティアーノ・ロナウド(レアル・マドリー⇒ユヴェントス)
ケヴィン・デ・ブライネ(マンチェスター・シティ)
ロベルト・フィルミーノ(リヴァプール)
ディエゴ・ゴディン(アトレティコ・マドリー)
アントワーヌ・グリーズマン(アトレティコ・マドリー)
エデン・アザール(チェルシー)
イスコ(レアル・マドリー)
ハリー・ケイン(トッテナム)
ヌゴロ・カンテ(チェルシー)
ウーゴ・ロリス(トッテナム)
マリオ・マンジュキッチ(ユヴェントス)
サディオ・マネ(リヴァプール)
マルセロ(レアル・マドリー)
キリアン・ムバッペ(パリ・サンジェルマン)
リオネル・メッシ(バルセロナ)
ルカ・モドリッチ(レアル・マドリー)
ネイマール(パリ・サンジェルマン)
ヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)
ポール・ポグバ(マンチェスター・ユナイテッド)
イヴァン・ラキティッチ(バルセロナ)
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
モハメド・サラー(リヴァプール)
ルイス・スアレス(バルセロナ)
ラファエル・ヴァラン(レアル・マドリー)
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