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最強の広島に挑む浦和。12戦無失点の難敵攻略へ、求められるのは決定力

28日に行われる明治安田生命J1リーグ第18節で首位のサンフレッチェ広島と12位の浦和レッズが対戦する。

■首位から勝ち点3奪取を目指す浦和

浦和は現在リーグ戦で4試合無敗を継続中。公式戦で見るとW杯中断からの6試合で4勝1分1敗と、復調していることがうかがえる。しかし、リーグでは直近4試合で1勝3分と勝ちきれない状況が続いている。

特に中断前のリーグ2試合では、サガン鳥栖とガンバ大阪の下位相手にスコアレスドローで終了。得点力の改善が急務となっていた。中断明けの2試合での得点数は4だが、2点を決めた遠藤航はベルギーのシント=トロイデンVVに電撃移籍。前線では興梠慎三がセレッソ大阪戦で挙げた1点のみと貧打に苦しんでいる。

事実、リーグ戦では興梠が7ゴールを挙げているものの、次点には遠藤と槙野のDFコンビがマークした2ゴールが続くのみ。残りはいずれも1ゴールにとどまっている。そういった意味でも、今夏にポルトガルから加入したファブリシオへの期待は大きい。ポルトガルリーグでは昨季、中島翔哉とプレーし、公式戦33試合で16ゴールをマーク。2016年には鹿島アントラーズに在籍した経験もあり、Jリーグへの適応も申し分ないだろう。

浦和は、再開後の2試合でいずれも3-4-2-1の布陣を敷いている。興梠を最前線に配置し、2シャドーには武藤雄樹が2戦連続先発。マルティノスと新加入のファブリシオがそれぞれ1試合ずつ出番を得ている。ウイングバックは右に橋岡大樹、左に宇賀神友弥が入り、柏木陽介と青木拓矢が中盤でコンビを組む形だ。最終ラインは槙野、マウリシオ、遠藤でこの2試合を戦ったが、遠藤が移籍したため岩波拓也が入ることが予想される。

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その岩波についてオズワルド・オリヴェイラ監督は「もちろん岩波の特長を最大限に発揮してもらいたい。遠藤が担っていた役割や相手FWのマークのところだけではなく、ビルドアップのところへの参加も求めていく。岩波も非常に良いパスを持った選手だし、攻撃の起点になるためのバリエーションを持った選手。短時間で遠藤の穴を埋めてくれると信じている」と期待を込めた。

一方で遠藤の移籍は「本人も欧州でプレーしたい気持ちを持ち続けていたようなので、そういった意味では非常に嬉しい出来事」としながらも、「このチームに穴が生まれる。私たちのフォーメーションの中で、遠藤は非常に重要な存在だった。バランスが取れていて、非常に安定性のある、ミスの少ないプレーをする選手であった。彼がチームを安定させていたし、彼が私に3バックを使わせていた」と、痛手であったことを吐露した。

それでも「彼には移籍する権利があるし、彼が抜けて生まれた穴を埋めるために努力し続けている選手がいる。移籍ということはどのチームにおいても起こること。彼がチームにもたらしていたバランスを、他の選手がもたらしてくれることを期待している」とチーム内競争の激化による底上げを期待している。

■攻めてはパトリック、守っては林卓人の広島

今節対戦する広島は、現在2位のFC東京に勝ち点7差をつけて首位を快走中。浦和は今季、ホーム開幕戦で広島と対峙したものの、1-2と痛恨の逆転負けを喫している。一方でJリーグYBCルヴァンカップのグループステージでも2度対戦しており、こちらは1勝1分と勝ち越している。攻めてはここまで12ゴールをマークし、現在J1トップスコアラーのパトリックが控え、守ってはリーグ最少失点の『8』を誇る鉄壁守備陣が立ちはだかる。

データサイト『Opta』によると、パトリックは前半戦で、広島のシュート数のうちの31パーセントを記録。さらに、そのうちの50パーセントがヘディングシュートであり、セットプレーから3ゴールを奪っている。さらに、守護神の林卓人も存在感を放っている。2017シーズンのほとんどをケガの影響で棒に振った林だが、今季はこれまで全試合に出場。17試合中12試合でクリーンシートを達成し、許したゴールはわずか『8』。いかに今季の広島が鉄壁の守備を敷いているかが分かる。

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オリヴェイラ監督は広島について「非常に好調だと思う。映像でも試合を見たが、バランスの取れたいいチーム。落ち着いているし、ゲームコントロールができる選手たちがいる」と警戒。その上で城福浩監督の手腕を称えている。

「選手たちがしっかりゲームに入り込んで、全ての瞬間でどのプレーを選択すべきか分かっているので、しっかりトレーニングされていると思う。監督のアイデアがすべての選手にしっかり浸透していないと、前半戦のような結果は残せないと思う」

一方で浦和が負けた6試合中の4試合が1-0で負けた試合であり、攻撃陣はわずか16ゴールしか挙げておらず、17試合中7ゲームが無得点で終わっている。浦和は決定力を向上させることが必須であることは間違いない。

27日に2位のFC東京がV・ファーレン長崎に敗れたため、広島が勝てばその差は10ポイントに開く。これ以上の独走態勢を許さないためにも、浦和攻撃陣の奮起が求められる。

■J1第18節 試合日程

7/27(金)
19:00 FC東京 0-1 V・ファーレン長崎(味スタ)

7/28(土)
18:00 横浜F・マリノス vs 清水エスパルス(日産ス) 
中止  名古屋グランパス vs 北海道コンサドーレ札幌(パロ瑞穂) 
19:00 ベガルタ仙台 vs セレッソ大阪(ユアスタ) 
19:00 湘南ベルマーレ vs 川崎フロンターレ(BMWス) 
19:00 ガンバ大阪 vs 鹿島アントラーズ(吹田S) 
19:00 ヴィッセル神戸 vs 柏レイソル(ノエスタ) 
19:00 サンフレッチェ広島 vs 浦和レッズ(Eスタ) 
19:00 サガン鳥栖 vs ジュビロ磐田(ベアスタ)

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