日本人母を持つMFサイ・ゴダードが所属するベネヴェントが6日、ローマとの親善試合を行い、2-1で勝利した。イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。
ベネヴェントは6日、クラブ創設89周年を記念し、昨シーズンはセリエAで3位となった強豪ローマをホームに迎えてテストマッチを行った。しかし、ローマは世界各国で開催中の代表戦により13選手を欠いていたほか、主将のMFダニエレ・デ・ロッシはコンディション調整を理由に欠場。MFアレッサンドロ・フロレンツィ、FWディエゴ・ペロッティもケガで離脱しており、ベネヴェント戦には残されたFWステファン・エル・シャーラウィやMFハビエル・パストーレのほか、若手が中心に起用された。
ベネヴェントもセリエB開幕戦レッチェ戦のメンバーから7人を入れ替えていたが、ローマはコンディションの遅れを露呈。52分、イタリア代表FWロレンツォ・インシーニェの弟FWロベルト・インシーニェがベネヴェントの先制点を記録すると、76分にはFWラウル・アセンシオが追加点を決めた。78分、17歳のFWフラヴィオ・ブクリのゴールでローマが1点差に詰め寄るも、来シーズンのセリエA復帰を目指すベネヴェントが2-1で逃げ切った。フィジカルトラブルによりレッチェ戦を欠場していたゴダードは、82分からR・インシーニェに代わり、約10分間プレーしている。
地元紙『オット・パージネ』によると、ベネヴェントの指揮官クリスティアン・ブッキは試合終了後、手ごたえを感じている。
「多くの欠場者がいたことはさておき、強豪クラブと本物の試合をしたかった。もちろんテストは前向きな結果だったと言える。選手の姿勢は非常に気に入った。選手たちには、『私の目を覚まさせてくれ』、『スタメンを決定するのに迷うようにしてくれ』と伝えていた」
また後半からの途中出場だったR・インシーニェに代えて、ゴダードを起用したことについては、「インシーニェはよくやっていたが、交代させてゴダードにもチャンスを与えたかった」と説明している。
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