北米スポーツメディア『FOX SPORTS』が、日本のロシア・ワールドカップ16強進出について“アジアの国にとって一つのロールモデルになる”という考察を行っている。
クロアチアが決勝進出を果たしたことについて「わずか人口400万人の国家がW杯決勝まで行ったことはおとぎ話のようだったが、実際にその陣容を見ると、レアル・マドリー、バルセロナ、ユヴェントス、インテル、ミラン、リヴァプールの選手たちで構成されている。ベルギーやウルグアイもそうだが、ヨーロッパのビッグクラブでプレーする選手たちがいる代表チームの躍進は不思議ではない」と紹介している。
その一方で、アジアの国々の現状として「ネパールやタジキスタン、シンガポールの代表選手がヨーロッパ主要クラブでプレーできるかといったら現実的ではなく、それは夢のような出来事だ。だが、アジアで最も高いレベルの日本については、そのチャンスを手にしている。日本はテクニック的にも優れた選手を輩出しているし、実際にJリーグでプレーする選手たちは技巧に優れている。近年、ヨーロッパにも次々日本人選手を送り出している」と分析。
「乾貴士、原口元気、大迫勇也、香川真司のように、ヨーロッパの主要リーグで活躍している選手は、高いレベルでの経験を積み重ねた」
また、記事内ではベルギーに敗れた後の、吉田麻也の言葉『日本サッカー協会も、選手も、ユース選手の育成を真剣に考えなければならない。フィジカル的には、よりパワフルなチームとの差を縮めることはできると思う。これは重要な問題』を引用。そのうえで、「プレミアリーグでプレーしている吉田麻也が、激しい競争の中で経験を積むことの重要性を説いている」と、“ヨーロッパ組”の多い日本代表が目指すべき方向性について考察した。
ラウンド16のベルギー戦では、スタメン11人のうち昌子源を除く10人が“ヨーロッパ組”だったように、ヨーロッパでプレーする代表選手の多さは、ほかのアジアの代表国では見られない状況となっている。アメリカ主要メディアは、選手個々が欧州で経験を積み重ねることにより、世界トップレベルのサッカーに対応する一つの近道であると分析している。
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