ディエゴ・オリヴェイラと永井謙佑。FC東京の2トップが、無敗で首位を独走するサンフレッチェ広島に待ったをかけた。
25日に行われた明治安田生命J1リーグ第10節で、FC東京がホームで広島に3-1の快勝を収めた。開始9分までにD・オリヴェイラと永井が電光石火の2ゴールを奪うと、後半序盤にも追加点をマーク。早々と勝利を決定づけた。この試合で2得点1アシストと大車輪の活躍を見せたD・オリヴェイラは、得点ランクトップに立つ今季7ゴール目を奪取。首位の広島との上位対決を振り返った。
9分に永井のゴールをお膳立てしたD・オリヴェイラ。ハイプレスからボールを奪うと、飛び出してきたGK林卓人を確認して永井へラストパスを供給した。もし、パスをしなかったらハットトリックだったが、本人は残念だとは思っていないようだ。
「もちろんゴールを決めたいという気持ちはあるけど、あそこでパスを出して、永井選手が決められたのは非常に嬉しい。チームにとっても非常に大きなゴールだった」
その永井と2トップを組んでから、FC東京は好調を維持している。「私と永井選手が長い時間を共有しているので、より一層のコンビネーションがあると思う。でも、誰が出ても良い関係で良いコンビネーションになると思う」とチームの層の厚さにも手応えを感じている。
長谷川健太監督も「今はディエゴと永井のスピードという部分をチーム全体で活かしながらいいサイクルに入っている」と、この2トップの働きを評価しており、「彼らが攻撃をけん引してくれているので、いい時期にはもっともっと活躍してほしい」と期待を込めていた。
苦しい連戦のなかで、チームをさらに勢いづける2発。「厳しいスケジュールで、終わった後なのですごく疲れが溜まっているけど」と前置きしつつも、「ゴールを決める決めないは別として、チームに貢献する前に走ってマークをしている」と守備を疎かにしない姿勢を見せた。
D・オリヴェイラは2016年に柏に移籍し、初年度はJ1リーグ30試合に出場し、12得点を記録。2年目は27試合で5ゴールをマークしていた。そして今季、FC東京へ期限付き移籍で加入。長谷川監督の信頼を勝ち取った。
「今年と去年の違いというのはもちろん試合に出ている数を見てもらえば分かると思う。残念ながらレイソルにいたときは、おそらく監督の信頼が薄かったので試合に出れなかったと思う。今年に関して言うと、(長谷川)監督は私に信頼を持ってくれて、試合に出れている。今は自信を持たせてもらっている」
FC東京の躍進を支える2トップの活躍から目が離せない。
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