Lazio fansGetty Images

性差別のラツィオサポに女性ファンが反論「憤り。誰から生まれたか忘れている」

18日にスタディオ・オリンピコで開催されたセリエA開幕戦ラツィオ対ナポリ戦(1-2)において、一部のラツィオサポーターが女性蔑視のビラを配布し、問題となったが、早速女性サポーターから反論の声が上がった。20日、『Goal』の取材により明らかになった。

18日のラツィオ対ナポリ戦では、スタジアム北側ゴール裏に位置するクルヴァ・ノルドにおいて、熱狂的なサポーターとして知られるウルトラスが女性に対して差別的なビラを各席に配布し、物議をかもした。ウルトラスの主張によれば、「聖域であるノルド」においては「暗黙の掟」が存在しており、女性ファンが前方10列の席に陣取ることは許されず、後方の席に座るべきだとされていた。

ラツィオの女性ファンのグループは、一方的な要求を突き付けたウルトラスに対し、匿名ながらもすぐさま反論している。

「私たちはクルヴァで育った女性のグループよ。私たちにとってもクルヴァは聖域であり、暗黙の掟を守っているわ。試合前に手渡しで回ってきたあの11行の文章を読み、憤りを感じている。私たちとしても、ノルドに相応しい振る舞いをせず、価値を低めるあのようなラツィオサポとは距離を置きたい。“一人の女性”からこの世に生み出されたことを覚えていないような言動を見せるあのようなラツィオサポとは距離を置きたい」

なお観客席で配布されたビラには、「ディレッティーヴォ・ディアボリク・プルート」とのグループ名が記されており、『ANSA通信』によれば、地元警察がすでに捜査を開始しており、ウルトラスのトップ2名を特定。差別の容疑で起訴する方針だと伝えられている。

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