12日に行われた明治安田生命J1リーグ第14節で、川崎フロンターレは柏レイソルに2-1の逆転勝ちを収めた。鬼木達監督が決勝点の鈴木雄斗を「期待に応えてくれた」と褒め称えた。
前々節の浦和レッズ戦、前節のFC東京との多摩川クラシコを落とし、連敗中の川崎Fは、この試合でも前半に先制点を献上してしまう。しかし、後半に小林悠のスーパーミドルで追いつくと、後半アディショナルタイムにドラマが。86分に途中出場を果たした鈴木雄斗が、値千金の決勝ヘッド。今季リーグで初出場だった鈴木の逆転弾で川崎Fが連敗をストップした。
「彼が入ったのは必然的」と語った鬼木監督は、鈴木の得点力に期待して投入したことを明かした。
「今回は頭でしたけれども、足もかなり良いものを持っています。どっちにしてもクロスにも入っていけますし、そういうところを期待して投入した。その通り、期待に応えてくれた」と限られた時間で結果を残した新加入MFを称賛した。
試合は先制されながらも「立ち上がりから守備のところでもアグレッシブに行った」と鬼木監督。「後半も運動量を落とすことなく選手たちがしっかり頑張ってくれました。本当に難しいゲームでしたが、ミーティングでも『ここから巻き返そう』という話をしていた。最後まで諦めずに全員が走り抜いたこと、勝てたこと、選手に感謝しますし、ここからだと思っています」と連敗ストップを喜んだ。
戦い方については「決して全部がネガティブなことではない」としながらも、「中央に行くことでカウンターも何度か食らっていました。ただ、そのなかでもチャンスを逃さずに、中央のところ、斜めのところとか、そういうところをもっともっと突いていければ、より相手にとっては脅威だったかなとは思います」と、3試合ぶりの白星獲得にも、様々なバリエーションを駆使した攻撃が必要であると注文をつけていた。
連敗を「2」で止めた川崎Fは暫定で4位に浮上。次節は20日にホームの等々力陸上競技場で清水エスパルスと対戦する。
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