2018-10-19-nakamura-kengo(C)DAZN

川崎F・中村憲剛、イニエスタとの対戦を前に。「そこは敵なので。勝ち点3を取るだけ」

各節の見どころを監督や選手の声を通して伝えるDAZNの「J1プレビューショー」。Goalでは収録した選手インタビューの一部を紹介する。今節の注目カードはなんといっても首位・川崎フロンターレと11位ヴィッセル神戸の一戦だ。この試合のプレビューから中村憲剛選手のインタビューをお届けする。

■これまでと同様、どう突き詰めていくか

一時は勝ち点13の差があったサンフレッチェ広島を抜き、第28節終了時点で首位に立った川崎フロンターレ。昨季王者の底力は確かで、リーグ戦直近5試合無敗。とはいえ2位・広島との勝ち点差は1と決して安心していられる状況ではない。残り5節、連覇を目指してまい進するのみだ。一時は6位まで順位を落としていたチームがここにきて好調を維持するその理由はどこにあるのか?

「自分たちの戦い方にフォーカスして、いかに勝ち点3を取るかにずっと集中してきた結果、今一番上に立っています。でも、立ったからと言って変わることは何もないし、自分たちがこれまでと同様、どう突き詰めていくかが大切です。普段の練習からやっていること、集中して自分たちがやるべきことをやれば、勝ち点3が近づいてくる。そういう試合をここまでずっとやってきた。みんなが自分たちに集中してやれていると思います」

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川崎Fと言えば、攻撃力のイメージが強いが、実は今季29試合を終えて、1試合平均の失点数は、リーグ最少0.72。これは2008年に大分トリニータが記録したJリーグ最少失点記録0.71に迫る数字だ。

「最少失点ではありますが、『守って守って』という意味合いはまったくなくて、むしろ逆ですね。自分たちがボールを握って相手の攻撃回数を減らす。ハーフコートゲームに近い形にして取られたら取り返しに行って、自分たちのゴールからボールをどれだけ遠ざけられるかにチャレンジした結果、失点数が少なくなっている。もちろん失点してもおかしくないシーンもいっぱいありましたが、そこはディフェンス陣、(GKのチョン)ソンリョンも含めて個人の頑張りもある。チーム全体も個人の成長も感じています」

また、攻守の切り替えの速さは川崎Fの大きな特徴だ。

「鬼さん(鬼木監督)が去年監督になってからずっとやってきたことです。当たり前…というか、去年はそこの意識、そこを高めようとしていましたが、今はそんな話も出ないぐらい自分たちの中では『やって当然』になっています。チーム全体に浸透している、それが大きいかな」

■イニエスタはテレビで見ている存在だった

連覇に向けて勝ち点3を重ねるのみ。今節対戦するのはヴィッセル神戸だ。そう、あのイニエスタが等々力のピッチにやってくる。そして、中村憲剛と言えばJリーグ屈指のバルセロナ好き。イニエスタは川崎Fのバンディエラにとっても特別な存在である。

「テレビで見ている存在でしたからね。同じピッチでできるなんてまったく思わなかったので。イニエスタが出場し出したとき、18,19(歳)ぐらいのとき、(背番号が)24番のときから知っていますから。もう『うめーなあ』って思っていた選手で。

そんなことは僕が話さなくてもみんな知ってますよね。無駄がないというか、プレーの一つひとつが正解。流れを途切らさずにチームに流れを与えられる選手だなと思います。神戸に来てからもそうですし、バルサのときもそうですし。あれだけうまかったら楽しいだろうなって思いますよ」

2018-10-19-iniesta-2004▲2004年当時20歳、背番号24のころのイニエスタ。右はエトー

「僕ねイニエスタのダブルタッチが好きなんです。ボールがくっついているような感じなので。体格的にも日本人と変わらないし、それでもスルッと抜けられる。間の取り方もそうです。それだけ見ていて楽しいです。あんまり楽しみ楽しみって言っても(今節は)敵ですからね。逆にそういう選手に対して自分たちがどれだけできるかだと思います」

「イニエスタが来てくれたことはすごく価値があること。来てくれないことには(直に)見られないし、同じピッチにも立てないわけです。それをどう自分たちのものにしていくのか。見てるほうも一緒にやっている選手たちも。彼が来たことで、スペインのメディアもJリーグに注目してくれていると思います。(フェルナンド)トーレス選手もそう。

いろんなメディアの人たちがJリーグを見てくれると思う。その中で、こういう(川崎Fのような)面白いチームがあるんだって思ってもらえれば。それぞれのチームが切磋琢磨しながらやっていくことで、レベルも上がっていくと思います」

そして、イニエスタ加入による神戸の変化についてはこう見ている。

「周りの選手の動き出しも変わってきています。パスを出すタイミングやポジションの取り方。(チームメートも)一緒にやりながら覚えているところもあると思います。やはり阿吽の呼吸といったところはチームが変わったら、そこはなかなかすぐに築けないところはありますが、それでもちゃんと合わせているのはさすがだなあと思います。本当に大きな刺激になっています」

舞台はホーム・等々力だ。川崎Fとしてはいかに迎え撃つのか?

「相手がどこであろうと自分たちがやりたいことは不変なので。神戸もボールを握りたいチームでもあると思いますし、そういうチームを相手にどう上回れるか。あとはやっぱり球際のところ、(攻守の)切り替えもそう。守備のところでどれだけ自分たちが見せられるか。

結局こう話していると『自分たちがどう戦うべきか』は見えているので。やるだけかなと思います。自分たちが勝ち点3にこだわれは、結果はついてくると思う。楽しんでといってもそこは敵なので。ここから先は変わらない目の前の試合に勝ち点3を取るだけです」

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★第30節の「J1プレビューショー」では、憲剛選手のインタビュー映像とともにイニエスタ選手のバルセロナ時代の貴重な映像も! そのほか浦和×鹿島からオリヴェイラ監督と大岩監督の師弟インタビューなどを配信中です。

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