2018-06-04-japan-okazaki(C)Getty Images

岡崎慎司「今のコンディションだけでは選ばれてない」…自身に求められる役割とは

ロシア・ワールドカップへ臨む日本代表は、オーストリア・ゼーフェルトで事前合宿をスタート。練習終了後、岡崎慎司が取材に応じた。

開幕まで2週間を切ったロシアW杯。コンディション調整のため、8日にスイスとの親善試合を控える中、日本代表はゲーム形式を行うなど、より実戦に近いトレーニングに臨んだ。

2010年、2014年と2大会連続で出場するなど代表経験の豊富な岡崎は、チームの雰囲気の良さを感じている。

「いいコンディションっていうか、そういう調整ができるんじゃないかなっていう期待がすごい大きいですね。ここで頑張れば、その分の見返りがあるのかなってみんな思いながら午前中からやったと思う。すごいいい雰囲気の中で、ただ、ここからはやっぱり練習の中でチームがどういった方向性持ってやっていくかってところを高めていかないと。そういう意味では、もっと声を出しながら確認し合いながらやっていかなければいけないのかなと思います」

「まあ監督は多くの選択肢を自分なりに与えて、僕らがそれを対応していくっていう、試合の中でいろんなことが起きる中で、その中の選択肢を自分たちで選んでいくっていう形にはなっていくと思う」

前日練習では右膝にテーピングを巻くなど、コンディションの不安も大きい岡崎。それでも、本番では重要な役割を果たせると自信を見せている。

「試合もやったし、もちろん満足できるパフォーマンスではないと思う。ですが、もちろん期待されて、最後にやっぱりワールドカップでは自分が必要って意味でも入れてもらえたと思うんで、そこを信じて自分はやりたいと思う。まだ2週間くらいあるし、ブラジルとか南アフリカはもちろん調整の中でうまく行ってて、それでもブラジルは勝てなかった。全てうまくいってれば本番で結果出せるかっていうわけじゃないと思うんで、そういう意味ではそれをポジティブに自分は考える。今はもちろんもどかしいところもあると思うんですけど、自分の中で、ただ1日1日よくなってるし、足だけじゃなく、コンディションとか試合勘の中でもボールを使っていく中で、日に日にいいプレーも出てる。そういう中でやっぱり試合でどういうイメージでやっていくかっていう、今シーズン戦ってきた中でもちろんある程度試合出てたし、そういうイメージの中で最終的にはチームに還元することができれば、勝利の確率を上げることができるのかなと思います」

「どのポジションでも与えられた役割さえあれば、やれる自信はある。ただ、今のところは1トップの可能性があるのかなっていうところがあるし、もちろん右も左もシャドーもできるっていう認識は監督の中にあると思う。もちろん先発ではなくても、途中からの必要性っていうのをワールドカップの中で感じてるんで、そういった緊張感の中で使われた時に自分が瞬時にどのフォーメーションでもポジションでもやれる役割を瞬時に認識して、それを対応していくっていうのは、自分は長けてるのかなと思う。それを出せるように持っていければいいと思います」

「途中から出るってことをレスターではこの2シーズン何度も経験してるし、そのたびにチームがいい方向に行くようなプレーができてきたっていう自負があるんで、途中から出ても先発で出てもある一定の水準でプレーできたんじゃないかなと思う。そういうプレーヤーが必要な時間帯とか、必要な試合、求められる試合っていうのは絶対あると思うんで、そこを信じてやるべきかな」

■「危機感を持たなければいけない」

自分の最高の状態ではまだないと語る岡崎だが、期待に応えなくてはならないと意気込んでいる。

「やっぱりケガをしている状況でやるイメージが膨らんでいく中で、そこにまだ届いてないってところもあるし、もうちょっと行けてたのになっていう感覚をもっと練習の中で増やしていくっていうことですね」

「自分のピークまで上げていくのが必要。ワールドカップに出場することが目標じゃないので、やっぱり試合で存在意義を示すっていうこと、チームが勝利するために自分が役立つイメージを持つ中で、今はまだまだ足りないと思っている。それは危機感じゃなくて、こうやって入れてもらえてることに対して、その期待に選手として応えなきゃいけない。それの気持ちは強いですね」

多くの選手が「チームの雰囲気はいい」と語る中、W杯3大会連続出場となる岡崎は「危機感を持たなければいけない」と警戒心を強めている。

「気を付けなければいけないのは、やっぱりいいイメージを膨らませながらもやっぱり悪いイメージも頭に入れておくっていうこと。うまくいかなかった時にはこういうこともやらなきゃいけないっていうことを、頭の中に叩き込まなきゃいけないのかなと。危機感をつねに持ったまま、ワールドカップに突入していかなきゃいけない。チームの中でいい雰囲気があったとしても、選手たちの中で常に危機感があって、これはもっとこういう準備もしとかなきゃいけないんじゃないかっていう空気が流れていないといけない。そこはやっぱりこのチームには今、必要なことなのかなと思います」

「引っ張っていくって無理やりは思わないですね。自然とこういう思いでプレーしてれば、選手に伝わると思うし、やっぱり最後まで自分のトップのプレーを目指してやることでワールドカップで勝つことに対しての飢えとかっていうのも、他の選手たちと違うところが自然と出ていないといけないと思うんです。それが自然と勝ちたいって思いがチームに伝われば、自分がいる意味があるのかなと思う」

また、現状のコンディションだけでは選ばれていなかったとも明かしている。

「(3大会連続の)気負いとかは別にないです。今、考えているのはさっき言ったことで、やっぱりこういう形で選ばれているってことは、それを選ばれたことだけで喜んでいる場合じゃないっていうこと。結局選ばれて、何かを成し遂げた時にいてよかったなっていうふうに思えるのかなと強く思うだけですね」

「今までは入るだろうなっていう感覚もあったけど、今回に関しては積み重ねのところも含まれてるのかなと。現時点でのパフォーマンスやコンディションで選ばれたら自分は選ばれてなかったのかなと思う。ただ、今までやってきたこととか、大事なことっていうのももちろん選ぶ側にはあったと思うし、そういう意味ではそっちを選んでくれたってところでその期待に応えたいって思いは強い。自分がこの瞬間だけじゃなくて、今までやってきたことがやっぱり続けてくることが大事だと思ってるんですけど、それを自分が口で言うんじゃなくて証明するのはプレーしかない。何があろうとも、選ばれたんだったら、そこに全力で応えていくという部分を出したいですね」

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