■“あんなイタリア”でも…出場していれば
「家に残った方が良い。ロシアではただ赤っ恥をかくだけになっただろう」。スウェーデンに敗れてアッズーリの予選敗退が決定した後、街角のバールやSNS、そしてテレビや新聞においても、このようなフレーズが繰り返し聞こえた。確かにジャンピエロ・ヴェントゥーラのイタリアは、スウェーデンとのプレーオフ二連戦において、婉曲的な表現で言えば、“ロシアの地で威圧を放てるような無敵艦隊”には見えなかった。
痛々しい敗退だったが、このフレーズを唱えることで、ファンが数年間にわたり心待ちにしていた大会へ出場できない苦々しさを和らげることができた。しかし、ロシアW杯を目の当たりにすると、スウェーデンに敗れた11月のあのドラマチックな夜よりも、さらに苦い思いを感じる。
■優勝候補が苦戦
ドイツはメキシコ、韓国に敗れてグループステージで敗退。アルゼンチンはアイスランドと引き分け、クロアチアには敗れた。ブラジルは初戦のスイス戦で引き分け、コロンビアは日本に敗れた。フランスとイングランドは初戦から勝利を挙げたが、それぞれオーストラリア、チュニジアとの対戦において、ようやく終盤に決着をつけることができた。イタリアが無敵艦隊からかけ離れていたことは明らかだったが、他の有力とされる伝統国も力の差を見せつけることができたとは言えない。
それに加えて、2年前に行われたユーロのフランス大会でも、イタリアは意欲に溢れつつも悲観が漂っていた。だがアントニオ・コンテ率いる代表は、ベルギーとスペインをノックアウトする殊勲を見せ、喝采を浴びた。ただ当時の世界王者ドイツだけが、18本のPK戦の末、アッズーリの快進撃を止めることができた。
つまり今回のW杯においても、明らかに限界をあったことは承知しているが、イタリアが存在感を示すことはできたはずだろう。もちろん優勝という野心は抱けなくても、まさに2年前のように、それなりの満足感を得るチャンスはあったかもしれない。
なぜなら無敵のチームは一つとしてないからだ。今回のW杯はさらに、1試合1試合が歴史を作り出していることを示している。そして勝敗予想も毎日、覆されている。
だからこそ家に残ってただ眺めているよりも、出場し、挑戦する方がずっと良いのだ。
文=レナト・マイサーニ/Renato Maisani
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