ブンデスリーガ2部ザンクト・パウリは先日、FW宮市亮の負傷について「右ひざの前十字じん帯を再び断裂した可能性が高い」と発表。チームメイトや監督は動揺を隠せない様子でコメントを残している。
2015年夏にアーセナルからザンクト・パウリに移籍した宮市は、加入直後に左ひざ前十字じん帯を断裂すると、昨年6月末には右ひざの前十字じん帯を断裂。今年3月末にようやくテストマッチで実戦復帰を果たし、4月28日には2軍の試合で昨年5月以来となる公式戦に出場したが、13分に右ひざを痛めた様子で負傷交代を余儀なくされた。
その負傷についてクラブは4月30日に「右ひざの前十字じん帯を再び断裂した可能性が高い」と発表。地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』は「宮市は引退危機に直面」と題した記事で「日本人選手はブラウンヴァイス(チームカラー)の下で3度目の十字じん帯断裂を負い、25歳の若さでキャリアの終わりに迫る」と伝えた。
ザンクト・パウリでは加入当時から親しくしていたDFラッセ・ソビーヒは同紙で、「診断が本当だったら、彼にとって大惨事としか言えない」と言及。前回の負傷後、リハビリに励んでいた同僚の姿を振り返りながら、「ここに来るために、リョウは何カ月間もどれだけハードワークしてきたのか…」と無念の思いを口にした。
今シーズン途中に就任したマルクス・カウチンスキ監督だが、宮市をこれまで実戦復帰を果たした3月のテストマッチでしか起用していない。だが「我々は全員、非常に悲しんでいる」とのコメントを残し、宮市が「できるだけ早く戻れるため」、クラブ側は今後も全力でサポートする構えを取ることを強調した。
なおクラブの声明によると、診断が確定すると見られるのはミュンヘン近郊の専門医による関節鏡での診査を受ける3日とのこと。宮市は地元紙による現役引退の予想を、覆せるのだろうか。
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