7日の明治安田生命J1リーグ第6節で17位に低迷する浦和レッズと未だ無敗で2位を快走するベガルタ仙台が対戦する。堀孝史監督との契約を解除し、大槻毅暫定監督のもとリスタートを切った浦和が、好調の仙台相手にどんな戦いを見せるのか。仕切り直しとなる一戦がホームの埼玉スタジアム2002で開催される。
■浦和レッズ（17位）vs（2位）ベガルタ仙台
開幕5試合で未だ白星を挙げられない浦和が、ホームに3勝2分と無敗街道を突き進む仙台を迎える。浦和は前節の磐田戦後に堀孝史監督との契約を解除し、大槻毅育成ダイレクターが暫定監督に就任。新体制初陣となった4日のルヴァンカップでは、「フレッシュな選手を使いたい、心も身体もフレッシュな選手を見たかった」と、ルーキーの橋岡大樹や、新加入のアンドリュー・ナバウトを先発起用。好調の広島相手にアウェイでスコアレスドローに持ち込んだ。
大槻暫定監督は広島戦後に「僕はいい選手の基準というのは、チームに貢献できる選手だと思っている」と語り、「みんないい雰囲気だった。続けていけばいい」と仙台戦での継続を促していた。
その仙台相手に浦和は、現在5連勝中。スポーツデータサイト『Opta』によると、浦和は対仙台戦の通算20試合でも10勝7分3敗と大きく勝ち越しており、得意にする相手だ。また、ホームに限れば、通算10試合で無敗（6勝4分）を記録しており、埼玉スタジアム2002での前回対戦では、クラブ史上最多タイの7得点を奪って勝利を収めている。
しかし、浦和は現在ホームで4連敗中であり、引き分けを含むと8試合未勝利（3分5敗）が続いている。ホーム・埼スタで最後に勝利を挙げたのは、2017年8月19日のFC東京戦（2-1）に遡る。
今節も勝利を挙げられなければ、1993年7～11月に記録したホームでのクラブワースト連続未勝利記録に並ぶことになる（9試合）。そして、浦和は現在ホームでクラブ史上ワーストとなる16試合連続失点中で、埼スタで最後にクリーンシートを達成したのは、その仙台との前回対戦だった（2017年4月7日：7-0）。
一方の仙台は5シーズン目を迎えた渡邉晋監督のもと、3－4－2－1を軸としつつ、流動的にポジションを変えながらパスワークを展開する継続路線を貫き、ここまでリーグ戦無敗を記録している。
指揮官は「攻守ともに主導権を握る」ことを理想に掲げ、そのなかで勝ち点を奪うという結果に結びつけることに成功している。前節も昇格組の長崎相手に攻め込まれながらも、西村拓真の虎の子の1点を守りきり完封勝ち。続くミッドウィークのルヴァンカップではFC東京相手に3ゴールの快勝。今季のリーグでわずか2失点に抑える鉄壁の守備は、被シュート数に占める被枠内シュート数の割合が今季リーグで21%と最も低いという数字にも表れている。
攻撃のみならず守備でも主導権を握ることを実践する仙台が、難敵浦和を退けられるのか。新体制で復調を目指す浦和と好調の仙台が7日に相見える。
【J1第6節 試合日程】
4月7日（土）
14:00 北海道コンサドーレ札幌 vs 名古屋グランパス ＠札幌ド
15:00 ジュビロ磐田 vs 清水エスパルス ＠エコパ
15:00 セレッソ大阪 vs サガン鳥栖 ＠金鳥スタ
16:00 浦和レッズ vs ベガルタ仙台 ＠埼玉
19:00 湘南ベルマーレ vs 鹿島アントラーズ ＠BMWス
4月8日（日）
14:00 V・ファーレン長崎 vs FC東京 ＠トラスタ
15:00 柏レイソル vs サンフレッチェ広島 ＠三協F柏
15:00 ガンバ大阪 vs ヴィッセル神戸 ＠吹田S
16:00 横浜F・マリノス vs 川崎フロンターレ ＠日産ス
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