まだシーズンは最重要となる6試合を残すが、大宮アルディージャのMF大山啓輔は、勝利にひとまずホッとした表情を見せて取材に応じた。
前節は内容ともにアビスパ福岡に1-3と完敗。6日に行われた明治安田生命J2リーグ第36節水戸ホーリーホック戦は、再び上位へと迫るためには勝利が不可欠な一戦であったが、悪い流れを引きずるように前半はチーム全体でミスが散見され、先制点を許してしまった。
第8節以降、出場停止を除きすべての試合で先発する大山は、こうした悪い流れを食い止めるためにピッチ上で意識していたことをこう語る。
「まず、今季は一貫してポジションを下げたくないと思っています。低い位置に行けばボールに触れるけど、あえてそれをしないようにトライしていました。相手のボランチを上げさせない位置にポジションを取るということです。ただ、前節はあまりにもパスの回りが悪かったので、今節はボールを引き取りに行って右サイドで攻撃の形を作るというのは意識していました。サイドバックの(渡部)大輔君とのコンビネーションは狙いがありましたが、そこからまたもう一度逆に展開するっていうのはほしかったですね」
チーム全体のミスについては「技術的なものなのか、戦術的に誘発させられているものか分析する必要がある」と指摘した一方で、試合前からの狙いがハマった部分もある。前半終了間際の右コーナーキックでは、大山のボールにフリーでマテウスが飛び込む。ヘディングシュートはゴール右に吸い込まれ、「後半もいい精神状態で臨める」貴重な同点弾となった。大山はマテウスとともに「狙い通り」だったことを認め、詳細を説明する。
「(ミドルシュートなどを警戒する)位置にいる水戸の選手が、マークに付いていくのが得意ではないというのが分析でわかっていたので、あえてヘディングが強い選手を前後に走らせて真ん中を空けるっていうのは練習通りだったと思います」
セットプレーからの同点弾は後半にも大きな影響を与え、59分にはマテウスが相手のミスを見逃さず、逆転弾を挙げる。結局、大宮が地力を見せつける形で3ポイントを獲得し、暫定ながら5位に浮上した。
「うまくいっていないときでも勝てるチームというのはセットプレーであったり、一発で流れを変えられる」
上へ行けるチームの典型的な勝ちパターンを「表現できた」と振り返った大山。改善点は少なくないが、この時期に必要なのは勝点3であることは確か。連敗を避け、勝ち星を挙げられたことに安堵し、再び前へと進んでいく。
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