フローニンゲンにとって、MF堂安律は欠かせない存在となっているようだ。今夏CSKAモスクワがオファーを送ったものの、拒絶していたという。
昨シーズン、ガンバ大阪からフローニンゲンへローンで加入した堂安。欧州挑戦1年目ながら、全公式戦31試合に出場して2桁得点を記録するなど目覚ましい活躍を残した。そして5月、同クラブは200万ユーロ(当時約2億6500万円)での買取オプションを行使し、20歳の同選手を完全移籍でチームにとどめている。
オランダ・エールディヴィジの注目の若手選手の1人として評価を高める堂安は、買取オプションを行使する際にマンチェスター・シティが保有権の獲得に動くなど、世界中のビッグクラブも注目している。さらに、今夏の移籍市場で本田圭佑が活躍したロシアの強豪CSKAが獲得に動いたことが明らかに。ロシアのクラブは高額なオファーを送ったものの、フローニンゲン側は堂安の放出を拒否したようだ。
CEOを務めるハンス・ナイラント氏は、オランダ『RTV Noord』で「堂安で大きな資金を得られる可能性はあるが、我々は彼を売ったりはしない」とヨーロッパ各国から脚光を浴びる同選手の売却を全面的に否定した。
「堂安はエールディヴィジで最高のタレントの1人で、ビッグクラブであるCSKAが我々の選手に興味を持ってくれたことはスカウト陣への最高の賛辞だ。1人の選手に1000万ユーロ(約12億8000万円)ものオファーが届いたとき、いつでも心が揺らいでしまう。しかし、完全移籍で獲得した選手が同じ移籍市場でクラブから離れるなんて奇妙なことだ」
「この移籍を議論する必要は今のところないと私は考えている。堂安と彼の代理人と話し、この移籍話はゲームオーバーだと伝えた。堂安も今はフローニンゲンと日本代表のことだけを考えたいと話してくれた」
フローニンゲンで確固たる地位を築く堂安。開幕戦でいきなりゴールを奪った20歳は、昨季を上回る活躍を残せるだろうか。
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