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味スタでベルギーを見た。FC東京が見せた“高速カウンター”は新たな武器となるか

灼熱の味の素スタジアム。横浜F・マリノスを本拠地に迎えたFC東京が5発のゴールショーでリーグ戦9試合無敗を達成した。

FC東京は開始8分に太田宏介の直接FKで先制すると、その後はアウェイの横浜FMにボールポゼッションを許す展開に。しかし、27分、リーグ戦4試合ぶりに先発出場した田邉草民が迷わずミドルを放つと、これがディエゴ・オリヴェイラに当たってコースが変わり追加点。前半終了間際には人数をかけない電光石火のカウンターから田邉が決めて3点のリードを奪った。

後半に入っても横浜FMがボールを保持する展開は変わらなかったが、FC東京は前半と比べてよりキレのある高速カウンターを発動。人数をかけない攻撃で守備におけるリスクを最小限にとどめながら、カウンターから一発を狙う戦いにシフトチェンジしていった。後半は東慶悟と岡崎慎のゴールで2点を加えたFC東京は、横浜FMの反撃を2点に抑えて快勝。首位のサンフレッチェ広島が引き分けたためその差は『7』に縮んでいる。

■ベルギーを彷彿とさせるFC東京の高速カウンター

この試合で最大の見どころとなったのはFC東京の『人数をかけない高速カウンター』だ。ロシア・ワールドカップで記憶に新しいベルギー代表が見せたそれに近いものを感じた。ベルギーはロメル・ルカク、エデン・アザール、ケヴィン・デ・ブライネの赤い悪魔“三銃士”を中心に少ない人数で自陣から高速カウンターを展開。強豪国が相次いでその餌食となり、ラウンド16では日本代表も終了間際に華麗な高速カウンターから逆転弾を許している。

決してベルギーにオマージュされたわけではないが、FC東京が見せたカウンターは、実に効率的であり、相手に“カウンターがあるよ”という恐怖心をも植え付けた。事実、横浜FMにとっては後半にスピードがある永井謙佑とリンスが入ってきたことで、そのケアにも追われている。

先制点を決めた太田宏介は「マリノスが攻めてきたが、その裏をカウンターで突くという狙いどおりの試合ができた」と手ごたえを語ったように、選手からもこの戦い方に自信を持った発言が飛び出している。

中盤に入った橋本拳人も「本当に素晴らしい内容の試合ができた」と振り返る。カウンターについては「ボールを奪った直後はほとんどチャンスになったし、そこからの迫力はいまの僕たちにとってはすごく大事です。プレスをかけるときと、引くときのメリハリも意識できている」とコメント。夏場の連戦を乗り切るうえで、いかに体力を消費しないか。それは相手に敢えてボールを持たせて、スキあらば一気に人数をかけずに攻め込む。この手法を確立できれば、多彩な前線のタレントと、そこに決定的なパスが供給できるFC東京にとっては大きな武器となるだろう。

長谷川健太監督は「みんなで前節勝って、今節も誰が出てもみんなで勝つという雰囲気がトレーニングからあった。試合の入りさえしっかり入れば、今日も自分たちのサッカーができると思っていた」と、チームの士気が高いことを明かし、「ケガ人が戻ってくる中で、このチャンスをつかまないといけないという気持ちが選手に芽生えているのかもしれない」と競争意識の向上も好調の要因の一つに挙げた。

その上で、前半戦はD・オリヴェイラと2トップを組むことが多かった永井については「まだまだ本調子でないところはある」とし、「夏場にどういうチーム状況になるか分からないので、どんな形でも(対応)できるようにしたい」と、様々な起用法を示唆した。

FC東京はここからの3試合で、27日にホームでV・ファーレン長崎と、8月1日にアウェイで鹿島アントラーズと、5日にイニエスタ擁するヴィッセル神戸とホームゲームを戦う。その後も中3日ないしは4日のスケジュールが続くだけに、総力戦で臨むことが求められる。横浜FM戦で見せた高速カウンターで新たな活路を見いだせるのか、今後の戦いに注目だ。

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