右足切断の危機を乗り越え、カソルラが2年ぶり公式戦ゴール…96分に値千金の同点PK弾

カソルラが公式戦2年ぶりゴールを決め、注目を集めている。スパルタク・モスクワ相手に2－3で1点を追う展開、96分の土壇場で冷静にPKを沈めた。

4日に行われたUEFAヨーロッパリーグのスパルタク・モスクワvsビジャレアルの一戦は、3－3のドローに終わった。この試合では終了間際の96分にサンティ・カソルラがPKを沈め、2年ぶりの公式戦ゴールを記録している。

スパルタク・モスクワのホームに乗り込んだビジャレアルは先制したものの、34分に同点に追いつかれ、49分に勝ち越すも80分台に入ってスパルタクに2失点し、2－3と劣勢の状況に。

後半アディショナルタイムにPKのチャンスを得たビジャレアルは、71分から途中出場したカソルラがキッカーを担当。右足で冷静にネットを揺らし、土壇場で3－3の同点に追いつき、アウェーのモスクワで勝ち点1をもぎ取っている。

以下に続く

この同点弾についてスペイン『マルカ』は「アストゥーリアス（カソルラの地元）の選手が決めたゴールは、アーセナル在籍時の2016年9月10日にサウサンプトン戦で決めた以来、2年ぶりのもの。後半ATでのPKで、ビジャレアルを窮地から救った」と伝え、賛辞を贈っている。ビジャレアルは直近のリーグ戦、バジャドリーとの一戦ではPKのチャンスを得たものの、ヘラルド・モレノがPKを逸して勝ち点を取りこぼしていた。

カソルラはアーセナル時代の2016年秋にアキレス腱を手術したものの、患部の一部が壊疽していたことが確認され、一時は右足切断の危機もあったという。だが、腕から足へ皮膚の一部を移植するなど、度重なる手術を行い2年近くの離脱を余儀なくされ、今シーズンから古巣のビジャレアルへ復帰していた。