28日に行われたロシア・ワールドカップグループリーグ第3節、ポーランド戦の終盤に日本代表が採った“戦術”に対して、スペイン紙『マルカ』が否定的な見解を示した。
日本はポーランド戦の終盤、0-1でビハインドを背負った状況にもかかわらず、他会場の経過を受けてボールキープを選択した。そして、グループのもう一試合では、コロンビアがセネガルに1-0で勝利。この結果、セネガルと得失点、総得点で並んだ日本はフェアプレーポイント(警告数)の差により2位争いを制し、2大会ぶりの決勝トーナメント進出を決めた。
この“時間稼ぎ”には、各国メディアから否定的な意見が出ており、日本でも物議を醸している。スペインの有力紙である『マルカ』も、「汚い“フェアプレー”の日本代表」と題して特集。以下のように記した。
「フェアプレー制度は日本に対して優位に働いた。しかし、日本はフェアプレーを尊重しなかった。すでに大会初勝利の権利を手にしていたポーランドに対し、日本は終盤に自陣でボール回しに入った」
また、同メディアは「韓国が3試合で犯したグループリーグ最多63回のファウルに対して日本は最も少ない26回だった。さらに、日本はW杯の過去19試合でレッドカードがない」と、同じアジア勢の韓国を引き合いに出し、その“実績”を評価したが、今回の時間稼ぎによって「すべての証明書を失ったように見える」と記した。
さらに「日本人のファンが現地でスタジアムを清掃している」というポジティブな報道がされてきたことにも触れたが、「このようなことがあっても、ポーランド戦の240秒間でイメージが損なわれた」と、日本のイメージ悪化を危惧していた。

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