新幹線で一路大阪へ。今宵は意地とプライドを懸けた大阪ダービーに行く。
新大阪からJRで茨木へ。駅のタクシー乗り場は長蛇の列で、しばらく並んでみるが一向に来る気配がない。これならバスのほうが回転が早いので、シャトルバスに変更した。バスの降車場は、以前のホームスタジアムの万博記念競技場だった。懐かしい場所だ。ここからは徒歩でパナソニック吹田スタジアムへ向かう。
(C)Hiromi Haraスタジアムは満員。やはりダービーマッチの雰囲気は最高だ。


注目はガンバ大阪のスタメンに名を連ねる19歳の髙江麗央。 先日(4月18日)のJリーグYBCルヴァンカップで活躍した新進気鋭の選手だ。昨シーズンはJ3リーグでの出場はあったが、この日がJ1リーグ戦初出場となった。
髙江がマテウスと中盤の底でコンビを組み、遠藤保仁はトップ下に。右MFが藤本淳吾、左MFが倉田秋で、1トップにはファン・ウィジョが入った。
まずはハイライトを。
開始11分、ガンバのGK東口順昭にアクシデント。ペナルティエリアを飛び出してロングボールを処理しようとした際にチームメートのDF三浦弦太と激突し、右頬の下を強打した。陥没骨折の疑いもある(編集部注:24日に右眼窩底骨折と右頬骨骨折と発表された)。東口は16分に負傷交代。
急きょ出場したのは21歳の林瑞輝だ。林は髙江と同じく主にU-23でプレーし、18日のYBCルヴァンカップでトップチームデビューを果たしたばかり。大阪ダービーの雰囲気に包まれた中でのJ1リーグ戦デビューは、本人も予想だにしていなかっただろう。U-17日本代表の頃から知っているだけに、こちらもドキドキしてきた。
試合はまさに意地とプライドを懸けた戦いだった。ガンバの選手たちからは、いつも以上に闘う姿勢が強く感じられる。しぶとく走り回る姿に、選手たちのダービーへの思いが伝わってくる。

スタジアム全体の気迫に、アウェイのセレッソ大阪はどうしても受け身になってしまう。
こういった熱く闘う姿勢、走る姿勢が出てこそ、ガンバのうまさが生きてくる。その原点を見た試合だった。もしかしたらこの大阪ダービーを境に、ガンバは“流れ”が変わるかもしれない。若い髙江、林、2人の活躍も大きい。
一方のセレッソ。17日に行われたACL(AFCチャンピオンズリーグ)のアウェイ広州恒大戦でメンバーをターンオーバーしてまで、この大阪ダービーに懸けたはずだったが、不発。むしろ、広州恒大戦に続いて先発出場した山村和也の動きが唯一良く感じた。
飯田淳平主審も、この熱い試合を何とかコントロールしていた。これぞまさに「ダービー」。熱く、激しい肉弾戦だった。

今ひとつチグハグなセレッソの攻撃をしのいで、大阪ダービーはガンバが勝利。試合終了後の吹田スタジアムの雰囲気は最高潮に達していた。
とにかく熱かった大阪ダービー。多摩川クラシコも良いが、ふと「また東京ダービーも見たい」と思った。
試合後、髙江と。

GK林と。
(C)Hiromi Hara2人とも良い表情をしている。
そしてガンバのキャプテン、三浦弦太。

試合終了から1時間後、モノレールに並ぶ列はまだ絶えなかった。
(C)Hiromi Hara今日は心から大阪ダービーを満喫した。となると、やっぱり東京ダービーも見たい! さいたまダービーもそう。千葉ダービーもだ。今は実現していないダービーマッチが全国にある。大阪に負けず、各地で熱い戦いが繰り広げられることを期待している。
文=原 博実
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