森保ジャパン発足後、3試合で4発。今の南野拓実には覚醒という言葉が相応しい。
日本代表は16日に埼玉スタジアム2002で行われたキリンチャレンジカップ2018のウルグアイ戦を4-3で勝利。この試合で9月のコスタリカ戦(大阪/3-0)、10月12日のパナマ戦(新潟/3-0)に続いて南野が3試合連続ゴールを記録した。得意の反転から決めた先制点は、57,239人が詰めかけた超満員のスタジアムを大いに沸かせた。
まさに“巧み”なゴールは、ニュースターの誕生を予感させた。エース級の活躍を見せる南野に対し、記者から「エースだという自信はあるか」と問われたが、「まったくまだまだ。そんなことは思ってないですね。全然まだこれからなので」とは謙遜。試合前にも「まだ何も成し遂げていない。正直僕は新顔の選手ですし」と、一貫して謙虚な姿勢を貫いていた。それでも「思い切りプレーしようってのが一番」と、どん欲な姿勢は崩さなかった。
その思い切りのよさが3戦連続弾を引き寄せる。中島翔哉が鋭いくさびのパスを南野に供給すると、ウルグアイの主将、ディエゴ・ゴディンにぴったりと付かれたが、得意の反転で一気にかわし、ゴール前へ。「イメージどおり決められました」と、最後は右足できっちり沈めて待望の先制点を奪った。
「翔哉はあそこで右足にボール持ちかえた時に、どこでも蹴れるので、僕はあそこのスペースを狙ってましたし、練習からの形が出せてよかったと思います」
パナマ戦後に「もっと前を向いて仕掛けいくところを増やしたい」と話していた課題も、ウルグアイ戦では修正が見られた。2列目の南野、中島、堂安律が抜群の連携で相手を剥がせば、最前線の大迫勇也とのコンビネーションから決定機を多く演出。敵将のオスカル・タバレス監督も「日本にはスピードと前線でのコンビネーションがあった。爆発的な日本の勢いに選手が消耗してしまった」と、認めるほど“あうんの呼吸”で崩すシーンが何度も見られた。
2戦目となる大迫とのコンビネーションについて南野は、「動きもあんまり被らず、ビルドアップの時もお互いのスペースを打ち消し合うことなくプレーできた。連携もよかった」と手応えを口にした。その後、南野は66分にも堂安のシュートのこぼれ球に詰めて、チーム4点目もマークしている。
ロシアW杯出場は逃したが、オーストリアで腐らず成長を続けたのもあって、森保一体制となった9月の新メンバー発表から再び日本代表に名を連ねている南野。4日のヨーロッパリーグでは、セルティック相手に貴重な決勝ゴールを奪取。チームの逆転勝利に大きく貢献。コンスタントな活躍が認められ、ザルツブルクの月間最優秀選手の候補にも挙がっていた。
「前回の代表帰りから自分のコンディションが上がってきているなと感じていた。今回もその勢いを持っていければいいなと思っていました。それを継続できてよかったです」
森保監督は、南野ら2列目の若い選手について「チームの攻撃を引っ張っていくという気持ちをもって、自分が得点に絡んでいくという強いアグレッシブな気持ちでプレーしている。結果もついてさらなる自信になったのでは」と称賛の言葉を送っている。
ロシア組と若手の融合が10月シリーズにおける重要なテーマのひとつであった日本代表。そのなかでコンスタントに結果を残し始めた南野の存在は唯一無二であった。自身はアジアカップへ向けて、まずは11月の親善試合2連戦に招集されることを第一目標としている。
「11月も(日本代表の)キャンプがある。チーム(ザルツブルク)に帰ってまた代表に来られるようにアピールしていきたい」
より激化する代表サバイバルへ闘志を燃やした南野。新たな“帝王”が日本代表をさらなる高みへ導く。
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