【動画】名古屋が獲得した2つのPKを検証。ノーファウル?それとも…原博実&上川徹コンビが解説

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Jリーグが4日、気になったあのジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」を公式Youtubeチャンネルで公開した。

Jリーグは4日、気になったあのジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」の第11回を公式Youtubeチャンネルで公開。今回は1日に行われた明治安田生命J1リーグ最終節から3つのPKシーンをピックアップ。Jリーグの原博実副理事長、JFAトップレフェリーグループの上川徹シニアマネージャーが解説した。

■名古屋1つ目のPKはノーファウルだった?

まず、残留争い直接対決となった名古屋グランパスvs湘南ベルマーレから66分のシーン。名古屋は左からクロスを上げると、中で待っていたジョーが杉岡大暉に倒されたとして、主審は名古屋にPKを与えた。上川氏は「コンタクトはあった」としながらも、「PKにするには厳しい」との見方を示した。

レフェリーは「大野(和成)選手ではなく杉岡選手が後ろからプッシングした」ことが反則にあたるとした。しかし、PAの中での判定になる場合は「そのつかんでいる行為がどれくらいプレーに影響を及ぼしたか」がポイントになる。「ホールディング、腕を使って抑えるというのは、強さとかそういうもので反則にはしない」点を考慮すると、「杉岡選手が両手で背中に触れているように見えますが、実際にその接触が影響しているかどうかは映像から見ると微妙」という見解を述べた。

原副理事長も「個人的にはこれはPKじゃなくていいと思う」と上川氏の意見に賛同。「お互いやり合っていて、ジョーが(ボールに)届かないのが分かったうえで倒れているように見える」という意見を投じた。

■坂のハンドは意図的ではなかった?

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続いても名古屋vs湘南から。74分に与えられた名古屋2つ目のPKシーンについて取り上げた。名古屋は和泉竜司が右からアーリークロスを放り込むと、前田直輝が飛び込んだが触れられず。ボールが流れると守備に入っていた坂圭祐の右手に触れてしまう。主審はすぐさま笛を吹き、ハンドの判定で名古屋にPKを与えた。

競技規則「ファウルと不正行為」には、「競技者が手または腕を用いて意図的にボールを手で扱う反則」の中で「ボールの方向への手や腕の動き(ボールが手や腕の方向に動いているのではなく)」「相手競技者とボールの距離(予期していないボール)」「手や腕の位置だけで、反則とはみなさない」と記している。

上川氏は「手に当たった事実は明らか」としたうえで、重要なのは「ボールが腕に来たのか、もしくは腕を動かしてボールを止めにいったのか」。それによって「まったく逆の判定になる」と話す。

「当たっとという事実はありますが、坂選手の手の位置、その前の前田選手が急にヘディングするだろうと予測をしたところから、ヘディングがされずにいきなりボールが来たということを考えると、ハンドとするには厳しい」

1つ目で取り上げたシーンに続いて、主審の判定を全面的に支持しなかった上川氏。主審がPKを与えた理由として「前田選手と坂選手の2、3メートルの距離において、十分手に当てないような動きがとれるだろうと判断をした」と推測しつつ、「フィールド上では全然違う見方になる」と判定の難しさも口にした。上川氏はこれが「審判の世界」たるものだと話す。

「特にPKになるところは、どういうところを反則とすべきかどうかは考えていかないといけない。結局その(判断基準に)幅ができてしまう。それが僕らにとっても一番困ることですし、選手側も困ることになる。そういうところを整理していくと、(坂のハンドは)意図があるとは言い切れない」

一方で原副理事長は、坂のハンドに「意図はない」と述べつつも、現場目線で振り返れば「(前田がボールに)触るんじゃないかと思ってたら、触らなくて、そのまま手に当たってしまった。(前田からの)距離も短い。結局は(クロスを上げた場所から)長い距離だから。触ると思ったけど、触らなかったということは(ボールの)軌道は変わっていない。ハンドをとられてもしょうがないのかなという気がしてしまう」と、ハンドの判定は致し方ないという意見を述べていた。

■PAの争いには追加副審が有効か

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最後に取り上げたのは、V・ファーレン長崎vs清水エスパルスから85分のシーン。長崎が左サイドからクロスを送ると、中で長崎のヨルディ・バイスが競り合っていた清水の松原后に倒されたとして長崎にPKが与えられた。このPKを鈴木武蔵が決めて試合は4-4のドローに終わった。

この判定に関して上川氏は「これは流してもいいんじゃないかな」とノーファウルを支持。「両方で押し合って、引っ張り合っている風に見える。最終的に長崎の選手がちょっと押してその反動で倒れているような感じ」と状況を説明した。一方で「レフェリーのポジションからは松原選手の左腕が(バイスの)シャツをつかんで、めくれ上がっているので、引っぱって倒し込んだというように見えた」とし、判定が「難しい」と主審の判断にも理解を示した。

原副理事長も「これはPKじゃない」とズバリ。「冷静にビデオで見ればヨルディ・バイス選手のほうがむしろファウルをしている。倒してそれで自分も倒れている。むしろファウルされているのにエスパルス側はペナルティとられちゃったから、これは違うよねと思っているんじゃないかな」と鋭い切り口で分析した。

しかし、主審の目線がクロスからゴール前へと変わった瞬間に「つかんでいると、そこだけしか見えない」と原副理事長。「ここまでの駆け引きを僕たちは見てるけど、そこだけ見ちゃうと、DFのほうがファウルしてやってるんじゃないかと見られがちなのは当然ある」と、目まぐるしく状況が変わる現場において、主審が松原とバイスの駆け引きまで見る余裕はないという考えも口にした。

原副理事長は「そう考えたら、主審は1人では無理って感じがする」と話すと、上川氏は「VAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)もそうですし、追加副審(AAR:アディショナル・アシスタント・レフェリー)を置くのもひとつ」であると提案した。

「追加副審を置くことができれば、(今回のケースは)ちょうど追加副審の目の前になる。その前のポジション争いの部分も分かっていたのかもしれない」(上川氏)

さらに掘り下げると「中の争いは追加副審がちゃんと全部把握してくれていたらいいから、レフェリーはもっとクロスを上げる選手を見ることができる。それだと分担がしやすくなる。見ることに対して、何を見ればいいのかというのを、役割の審判員がちゃんとフォーカスできるので、より正しい判断がつなげることができる」と、PAの争いにおいては、追加審判が非常に有効であることを強調していた。

「Jリーグジャッジ リプレイ」では、視聴者から取り上げてほしいシーンをツイッターで募集している。ハッシュタグ「#Jリーグジャッジリプレイで取り上げて」から、ピックアップしてほしいシーンを投稿できる。

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