2018_8_17_yoshinori_muto(C)Getty Images

元日本代表DF岩政大樹がプレミアリーグの日本人選手への期待を語る 「武藤が良いシーズンを送れるかのポイントは…」

こんにちは。東京ユナイテッドFCの岩政大樹です。今シーズンは、3人の日本人選手をプレミアリーグで見ることができるので、非常に楽しみにしています。もちろん、全員が活躍してくれることを願っています。

■吉田麻也、“センターバックとしてあるべきメンタリティ”

2018_8_17_maya_yoshida(C)Getty Images

まず吉田選手ですが、彼はこれからの日本代表においても中心になっていくプレーヤーです。それと同時に、サウサンプトンでも7シーズン目を迎えており、チームの中でもベテランとして影響力を持つ選手になっているように見えます。

彼自身も言っていましたが、まずは今シーズンもレギュラーとしてプレーすることが第一でしょう。ですが、それだけにとどまらず、最終的にシーズン終盤にはチームに必要な存在になれていますから、期待は大きいです。

昨シーズン、サウサンプトンは完全に残留争いに巻き込まれました。吉田選手にはチームを上に引き上げるように導いてほしいですが、その活動自体は日本代表でも増えてきているところだと思います。彼自身、非常に大変な仕事になりますが、新しい挑戦にもなりますし、その経験が血となり肉となり、成長の助けになるのではないでしょうか。

サウサンプトンにおいても以前は、少し悪い言い方になってしまいますが、「軽さがある選手」という印象がありました。ですが、それは次第に消えてきました。それは彼が、「センターバックとしてあるべきメンタリティ」みたいなものを見つめ直した結果なのではないでしょうか。責任感、といっては簡単に聞こえるかもしれませんが、堂々とした姿勢と精神力が備わり、「センターバックらしい選手」として確立されてきています。これを大事にし続ければ、もっともっと風格のある選手になっていくと思っています。

■岡崎慎司、レギュラーへのアプローチに注目

2018_8_17_shinji_okazaki(C)Getty Images

岡崎選手は昨シーズン、リーグ戦27試合で6得点を記録しましたが、負傷もありました。まずはしっかりとコンディションを整えて、良いシーズンを送ることが大事です。

“良いシーズン”と言っても、昨シーズンはレギュラーではなかったので、今シーズンはそこを目指すことになると思います。チームの歯車になれていることは間違いありません。その中で、しっかりとゴールを奪いながら定位置を確保することを期待したいです。

岡崎選手は、「しっかりと自分で課題を見つけて、そこに対してできることを具体的にプレーで表現しながら成長してきた選手」です。監督からの要求もある中で、今シーズン、どのようなプレーを増やして、どのような形でレギュラー確保ということにアプローチしていくのか、ということは注目していきたいと思っています。

彼は32歳になりましたが、この歳でもそのような挑戦を続けている姿は、いろんな人の励みにもなるはずです。彼のとても良い部分だと思いますから、そういう姿勢を見せ続けてほしいと思いますね。

■武藤嘉紀、シーズン序盤に結果を

2018_8_17_yoshinori_muto(C)Getty Images

そして、ニューカッスルには武藤選手が加入しました。武藤選手は、活動量や積極性といった日本人らしい特徴がある選手です。そのあたりが、プレミアリーグに移籍できた要因の一つだと思います。もちろん、スピード面でも当然、通用すると思います。速いだけでなくアグレッシブさも備えている。動き続けることができる選手なので、プレミアリーグの相手選手にとっても、嫌がられるような選手だと言えます。クラブやベニテス監督も、彼のそのような点を評価して補強したのではないでしょうか。

まずは、そのような良い部分を確実に試合で発揮していくことが大事です。彼は、海外に行ってからワンタッチでゴールを決めるシーンが増えています。日本にいるときは、どちらかと言えば自分でボールを持ってドリブルで仕掛けて相手をかわしてゴールを奪う、というパターンが多かったと思います。

プレミアリーグはブンデスリーガよりも洗練されたセンターバックが揃っています。そして、より“ゴール前で待つ”センターバックが多いです。そのため、スペースも少なくなるかもしれません。その中でワンタッチでのゴールや、得点パターンというものを突き詰める必要があります。その工夫をしながら、一方で結果を出さなければ出場機会は減っていきます。

先週末、トッテナムとの開幕節で81分からデビューした際、彼はトップ下として起用されました。ゴールを奪えない試合が続くと、今度はサイドハーフをやらされたりすることが増えてくるかもしれません。彼としては、クロスにピンポイントで合わせたり、アジリティを活かしてマークを外してゴールを陥れる、というような特徴で勝負するつもりだと思いますので、真ん中でのプレーを僕も期待しています。

前述したような工夫の答えを見つけるために試行錯誤しているうちにポジションを変えられ、起用されなくなる可能性もあります。そのあたりが、武藤選手が良いシーズンを送れるかどうかの一つ目のポイントになるでしょう。

繊細なポジショニングと鋭い動き出しを活かして真ん中でゴールが奪える、ということを証明してくれれば、日本サッカーにとっても明るい材料になるはずです。ニューカッスルは第5節までにチェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナルとのビッグマッチがありますし、チャンスを貰えている序盤の間に結果を残してもらいたいですね。

▶プレミアリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【DAZN関連記事】
DAZN(ダゾーン)を使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZN(ダゾーン)に登録・視聴する方法とは?加入・契約の仕方をまとめてみた
DAZNの番組表は?サッカーの放送予定やスケジュールを紹介
DAZNでJリーグの放送を視聴する5つのメリットとは?
野球、F1、バスケも楽しみたい!DAZN×他スポーツ視聴の“トリセツ”はこちら ※提携サイト:Sporting Newsへ

Goal-live-scores
広告

ENJOYED THIS STORY?

Add GOAL.com as a preferred source on Google to see more of our reporting

0