元フランス代表監督のローラン・ブラン氏が、ディディエ・デシャン監督率いる今の“レ・ブルー”は「1998年のときのようだ」と語った。フランス紙『ル・パリジャン』がインタビュー内容を伝えている。
フランスはロシア・ワールドカップのグループリーグを2勝1分で突破し、決勝トーナメントではアルゼンチンとウルグアイに勝利。3大会ぶりのベスト4進出を手にした。
1998年の自国開催でフランスの優勝に貢献したブラン氏は、今の代表チームの未来は明るいと楽観的な様子で語った。
「今のチームは1998年のときのようだ。多くの才能があるし、素晴らしい人材もいるね。それをチームが利用できるようにする必要がある。特にムバッペに関しては才能以上のものがある。彼は相手を怖がらせる少年だね」
19歳にして10番を背負うムバッペに称賛の言葉を送る一方で、以下のように警笛を鳴らした。
「彼はまだ若い。若い選手には寛容でなければならない。19歳にすべてを与えることはできないよ。不可能なことだ。私は彼が邪魔されないことを願っている。彼にかなり長い間、才能が豊かであることを伝えてほしい」と期待を込めた。
準決勝で対峙するベルギーには、ブラン氏と同じ98年の優勝メンバーであるティエリ・アンリ氏がコーチとして控える。ブラン氏は「アンリが敵だというのは奇妙に感じるね。少し特別だ。ルカク、アザール、メルテンス、デ・ブライネといった選手の質を考えると、ティエリも仕事の質が高いのでお互いとても幸せになるだろうね」と言及した。
また、ベルギーについては「効果的な試合戦術を用いている。ブラジルは犠牲になってしまったね。彼らはとても良い印象を与えたので、試合は複雑になるだろう。やはりベルギーのトリオは素晴らしい」と、ルカク、アザール、デ・ブライネの“三銃士”を評価しつつも、警戒感を強めた。
最後にブラン氏は、フランスが優勝する可能性について問われると、以下のようにコメントしている。
「道で出会うすべての人が、『フランスがワールドカップに優勝するよ』と私に伝えてくるんだ。ほとんどそう思っていなかったが、今は可能だと望んでいる。彼らはアルゼンチンやウルグアイより優れている。ますます複雑になっていくなかで、継続していく必要があるね」
フランスは10日に行われる準決勝で、FIFAランク3位で現在24試合無敗のベルギーと激突する。

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