ハンブルガーSV(HSV)のFW伊藤達哉は、トップデビュー時にフル出場を果たせなかった理由や、クリスティアン・ティッツ監督に求められるプレーについて語っている。ドイツ誌『キッカー』が伝えた。
2015年夏に柏レイソルのユースからHSV下部組織へと渡った伊藤は、今シーズンの前半戦、当時マルクス・ギスドル監督が率いていたトップチームでのデビューを果たしている。サイドで仕掛けるプレーはサポーターを魅了し、すぐさま人気選手の1人となった。
その一方で先発出場した試合では後半の早い段階で足がつるなど、体力的にはまだ課題を残していると見られていた。当時、キャプテンの酒井高徳も後輩のスタミナ不足に苦言を呈しており、現地メディアでも1部で戦えるための体づくりの必要性が指摘された。
しかし、本人は現在は試合にフル出場できていることは、必ずしも自身の体力向上に取り組んだからと見ていないようだ。「シーズンが始まる前、1分でもブンデスリーガでプレーすることを夢見ていました」と語るウィングだが、「(体力の)数値は以前から良かったですよ。足がつったのは、おそらく緊張ではないかな、と思います。ブンデスリーガではすべてが僕にとって新しかったので」と説明している。
また、ベルント・ホッラーバッハ前監督の下では出場機会が激減した伊藤は、U-21チームから知るティッツ監督についても言及。「彼がどのようなサッカーを求めているのか理解できています」と語ると、次のように続けた。
「彼が求めているのは僕が一番好んでいるサッカー、ボールを持ち、勇敢にプレーするサッカーです。彼が考える戦術は僕にとって簡単です。突破して、リスクを冒しながらプレーすることが僕の仕事になります」
なお自動降格圏の17位に位置するHSVは28日に行われる第32節で敵地で14位ヴォルフスブルクと対戦が待っている。「まだ終わっていません」と気を引き締める伊藤は「ヴォルフスブルクとの差を2ポイントに縮められましたら、まだ現実的なチャンスがあります」と試合に向けて意気込んでいる。
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