ハンブルガーSV(HSV)に所属するFW伊藤達哉は、2部降格が決まってもクラブに残るようだ。ドイツ紙『ビルト』が報じている。
前節シャルケ戦でトップチーム自身初のフル出場を果たした伊藤は、16試合ぶりの白星に大きく貢献。クリスティアン・ティッツ監督やチームメイトたち、敵将ドメニコ・テデスコ監督までもが称賛を送り、ファンの間でも背番号43のユニフォームが売り切れるほどの勢いで人気が集まっている。
だが、チームの調子は上向きながら17位と依然としてクラブ史上初の2部行きの危機に立ち向かっていると状況は変わらず。そんな中、トップデビュー当時からマンチェスター・シティやインテル、RBライプツィヒを始めとする国内外の複数クラブからの興味が伝えられた伊藤だが、どうやら本人はすでに心を決めたようだ。
伊藤の代理人を務めるマウリツィオ・モラーナ氏は『ビルト』で「タツヤはハンブルクでとても幸せだ。HSVの新しい顔の一つにもなり得る。それは降格した場合にもね。他クラブが彼に興味を示しているが、彼はHSVに強い思いを抱いているんだ」と明かし、2部行きの場合も同クラブに残留することを示唆した。
一方、HSVは今シーズンいっぱいで契約が満了となり去就がまだ決まっていない主将DF酒井高徳を含め、所属リーグ問わず今夏に大規模な選手の入れ替わりが予想される。破格の移籍金が積み上げられない限り、昨年12月に2021年までのプロ契約を結んだユースから這い上がった伊藤を手放すことはないようだ。
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