2018-04-29-ito(C)Getty Images

「伊藤達哉はゴールやアシストのみで評価していけない選手」HSV指揮官が重用するワケは?

ハンブルガーSV(HSV)率いるクリスティアン・ティッツ監督にとって、FW伊藤達哉は得点やアシスト数で評価するべきではないと強調している。地元紙『ハンブルガー・モルゲンポスト』が伝えた。

HSVは28日に行われたブンデスリーガ第32節でヴォルフスブルクを3-1で撃破。4試合連続先発出場を果たした伊藤だが、この試合ではPKの獲得を含め、2ゴールを演出している。前半終了直前には、リーグ戦18試合目の出場でついにドイツサッカーリーグ(DFL)にも認められる初アシストを記録した。

この左ウィングをU-21時代から知るティッツ監督は、その記録に喜びを示し、次のように語っている。

「ヴォルフスブルク戦の前からも、彼は躍進できていると思う。彼のようなプレーヤーはゴールやアシストのみで評価してはいけない。チームにとっての価値で評価すべきだ。彼がパスを受け、ドリブルに入るとなれば、相手は対応に苦しむからね」

「ヴォルフスブルクは常に2人、状況によっては3人で彼に対応していた。そうなれば、うちのほかの選手たちに対してスペースが開くということになる」

ティッツ監督は伊藤の起用法について、こう続ける。

「イトウの一対一におけるクオリティーは並外れているし、(今回も)素晴らしいプレーを見せてくれた。我々は、彼を常にペナルティーエリア内で生かすよう試みるべきだね。彼はいつも、その素早い方向転換で危険な状況をつくり出せるからだ」

ティッツ監督にとって、今シーズン途中にトップに引き上げられた伊藤は、HSVの攻撃に欠かせない存在とのこと。『ビルト』が伝えたコメントによると、「ワールドカップに出場するとなれば、彼と一緒になって喜ぶよ」とも語った指揮官だが、今後もゴールやアシストを問わず伊藤を重用していくようだ。

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