ハンブルガーSV(HSV)のFW伊藤達哉は7日に行われたブンデスリーガ第29節シャルケ戦で3-2の逆転勝利に大きく貢献した。その活躍について、クリスティアン・ティッツ監督や同僚ら称賛のコメントが届き続けている。ドイツ『キッカー』や『ハンブルガー・モルゲンポスト』 が伝えた。
何度も左サイドから仕掛け、ドリブル突破を試みる伊藤の姿にスタンドから歓声が沸き起こった。そして52分、シャルケのダニエル・カリジュリやレオン・ゴレツカをかわしながらゴール前のMFルイス・ホルトビーに早いボールを送り込み、チーム2点目が生まれた。
そんなプレーについて、DFリック・ファン・ドロンゲレンは試合後、バルセロナFWリオネル・メッシを引き合いに出して、「今日から彼のことをリオネル・イトウと呼ぶよ」とコメント。ホルトビーも「彼のプレーによりカリジュリは目まいを起こした」と指摘している。
シーズン前半戦にトップチームデビューを果たした伊藤だが、これまで先発出場した試合では、後半に入ると足がつるなど持久力が課題となっていた。しかし、この試合ではトップチームで初のフル出場。それについてファン・ドロンゲレンは「彼は毎日ハードワークをしている。ピッチの上に限らず、ジムでも体づくりに励んでいるよ」と明かしたが、ティッツ監督によると、90分間プレーできるようになった理由はほかにもあるようだ。
「1対1で並はずれた能力を持っているので、相手を置き去りにすればいいと話している。それに、もう全エネルギーを一度に使い切らなくなった。我々はより高い位置を取るため、彼の走行距離も短くなっている」
U-21チームでも伊藤を指導していたティッツ監督。常に動き回るのではなく、状況次第で“サボる技術”を身につけた伊藤が、より攻撃的なシステムの中で長い間プレーし続けられることを証言した。
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